シリーズ第4弾 Part.3【模試の活用法】


模試の活用法

はじめに

 公務員試験に向けた受験勉強のなかで、自分の実力を確認する手段として、模擬試験があります。もちろん、成績結果や合格可能性判定の確認も重要ですが、模試の活用法はそれだけではありません。模試は、スポーツや学校の部活動などで例えるなら「練習試合」です。練習試合において重要なのは、結果だけではありません。本番で日々の練習(勉強)の成果を100%発揮できるよう、様々な状況を想定して場慣れをし、実践力を身に付ける機会であると言えるでしょう。本HPにおいても【特集Vol,9 成績結果だけじゃない 模試受験のススメ!基礎編】にて、模試の基本的な活用法をお伝えしました。今回は、より実践的な活用方法をご案内いたしますので、ご指導の際にお役立ていただければ幸いです。

試験会場の雰囲気(空気)に慣れよう

 本試験は、普段とは違う場所で、日ごろ接している同級生とは異なる多くのライバルたちと同じ会場で受験するわけですから、緊張感漂う独特の雰囲気となります。張り詰めた空気の中、ペンを走らせる音や息遣い、試験監督官が巡回する足音など様々な雑音が聞こえてきます。そのような環境のなかで、難しい問題が出題されたとき、はたして焦らず落ち着いて問題を解けるでしょうか。実際、本試験でこの空気に圧倒され、自分の実力を十分に出せず落ち込んで帰っていく高校生をよく目にします。 試験を受けるうえでは、学力のほかにも『本番力(実戦力)』が求められます。この『本番力(実戦力)』は、日頃どれだけ勉強しても習得できません。だからこそ、本番を想定した模試を受験することで、自分の学習の成果を100%発揮させるための『本番力(実戦力)』が身に付けておくべきです。東京アカデミーの模試は自宅受験も選択できますが、可能な限り会場で受験しましょう。
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時間配分を意識しよう

 筆記試験合格のために必要なのは学力だけではありません。高校の定期試験とは異なり、公務員試験は限られた試験時間の中で数十科目を、いかに正答へ導くかという制限時間との戦いでもあるのです。例えば、国家一般職では出題数40問に対して解答時間が90分、警察官は出題数50問に対して解答時間が120分(自治体によって異なる場合があります)となっております。つまり、1問あたり平均2~3分程度で問題を解かなければなりません。しかし、これは現実的な数字でしょうか。例えば、公務員試験においての重要科目のひとつである『文章理解(英文)』の長文読解問題(内容合致)を想定してみてください。まず問題文を読み内容を理解し、選択肢をみて、正答を考える・・・。これらを2分で解くことは可能でしょうか。その他の一般知能分野や文章理解(現代文)にも同じことが言えます。時間をかけなければ解けない問題にどれだけ時間を確保できるかが筆記試験攻略のポイントとなります。そのために、日本史や世界史などの暗記系の知識科目をなるべく時間をかけず1分程度を目安に解きましょう。そうして確保できた時間(理想は5分程度)で一般知能分野や文章理解の問題にとりかかりましょう。

写真 さらに慣れてきたら、問題の解答時間以外に最低2分間の余裕をつけるように意識してみましょう。まず、試験開始後最初の1分間で『配布された問題集を眺める時間』をつくります。いきなり問題にとりかかるのではなく、ざっくり全問を眺めてみて、解く順番や時間配分等の作戦を立てます。また、問題冊子のページが抜けていたり、印字が不鮮明であったりといった万が一のトラブルにも備えます。可能性は低いですが、もし試験途中や終わり際に気付いてしまったら、集中力が途切れ、焦りがでてしまいます。そして最後に、終了前に『見直しの時間』を1分程度つくります。問題の解き忘れや解答番号のマークずれ、名前や受験番号の記入漏れがないかを最終確認し、100%実力を発揮した状態で提出するようにしましょう。
 これらをぶっつけ本番で実行することはなかなか難しいです。だからこそ、本番同様の緊張感溢れた会場受験の模試で練習しておきましょう。

受験後は必ず復習しよう

 東京アカデミーの模試では会場受験の場合、公開実施日当日の模試終了と同時に『解答・解説』を配布いたしますので、自己採点・復習は必ずその日のうちにするようにしましょう。「解答の〇×を確認する」「間違えた問題だけを確認して、解説を読む」という利用法に留まっている受験生が多いように感じます。この解答・解説には、選択肢ごとに解説を掲載しています。この解説には「正答番号以外の選択肢のどこがどのように間違えているのか」を説明しています。公務員試験は、五肢択一式であるがゆえに、あえて紛らわしい選択肢が加えられていることも少なくありません。紛らわしい選択肢の見分け方など、出題者の意図を把握することも大切です。不正解だった問題はもちろん、正解した問題も熟読しておきましょう。正答数や合否判定に一喜一憂するだけでは、模試の価値は半減します。同HPのPart.10【今日から意識。試験当日にやるべきこと】で紹介した『記憶力を高める勉強法は、こまめな復習』の通り、模試受験直後に、全ての問題を見直し、不正解の場合は原因を見極め、自力で解けるまで復習してこそ、初めて学力が付いてきます。

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今後の目標を立てよう

写真 個人成績表が配信されれば、同HPのPart.10【迂闊な方法していませんか。努力が実らないマズイ勉強法】で紹介した『具体的な数値を出すなどしてその目標が実際に達成できたかどうかが客観的に分かるようにする』の通り、次回の模試、学習に向けて具体的に目標を定めましょう。初めての模試なら「次は全問解けるように時間配分を意識しよう」、2回目以降の受験なら「一般知能は20問中15問正解できるように勉強しよう」など、具体的に目標をもって次回以降の学習・模試受験に活かしていきましょう。1回目よりも2回目、2回目よりも3回目と、解ける(正解する)問題が増えていけば、それは日々の学習によって学力が上がっている証拠です。その到達度を、回を重ねるごとに味わってください。勉強する喜びが増えます。
参考)東京アカデミーの模試の結果には、受験生全体の正答率が高かったにもかかわらず、不正解だった問題に▼マークがついています。▼マークを減らす目標にすることもできるため、是非ご活用ください。

受験後の模試は問題集として活用しよう

 東京アカデミーの模試は、本試験問題の傾向を熟知した講師が作成する完全オリジナル問題です。そのため、模試で出題される問題は、「良質な問題」であると同時に「完成度の高い予想問題」でもあります。

・徹底した過去問分析による本試験類似問題の作成が可能
・最新の本試験に合わせた科目別構成やレベルを忠実に再現
 上記2点により、「本試験に出題される可能性の高い問題」を解くことで、模試受験=予想問題に挑戦していることと同じ成果を得られます。また、多くの自治体で頻出の「時事問題」についても、試験年度に応じて最新の問題を毎年作問しています。広範囲にわたる「時事問題」の予想はなかなか立てにくいものですが、近年の傾向に基づき優先的に抑えるべきポイントについて、模試受験を通して確認することができます。
 このように、東京アカデミーの模試は、単に実力を計るテストだけでなく、非常に貴重な『問題集』としても有効的に活用できます。以下に、東京アカデミーがお勧めする模試の『問題集』としての活用法をご案内します。

【 問題集としての模試の使い方 】
 模試受験後、設問ごとに次のようにマークをつけます。
 ■ 問題内容を完全に理解して正解した ⇒ ○
 ■ 正解したが、選択肢に迷って解答した ⇒ △
 ■ 全く理解できなかった・勘で解答した ⇒ ×
 そして、解答・解説をじっくり読んだうえで、「△」「×」マークの設問に再度チャレンジしてみます。その結果を上記と同様にマークをします(前回のマークは消さずに残しておいてください)。これを定期的(最低でも3回以上)繰り返し、「△」「×」マークがつく問題を少なくしていくことで、効率良く高い学習効果が得られます。

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おわりに

 東京アカデミーの模試は、学習効果を考えた適切なスケジュールで実施しています。また、難易度・問題数・職種別の模試を取り揃えています。是非、積極的に会場受験をしていただき、本試験同様の雰囲気を味わってみてください。また、模試を受験することで、インプット(今まで勉強してきた基礎知識)をどの程度までアウトプット(今まで勉強してきた知識を使う)できるかを確認することもできます。普段の自主学習で、各科目の基礎知識を理解してきたつもりでも、いざ模試を受けてみると解けないことも多々あります。それは、積み上げた知識を上手く活用するための『実践力』を習得できていない証拠です。この『実践力』を身に付けるために、可能であれば単発ではなく複数回の模試受験(弊社では全5回実施)を受験いただくよう、ご指導いただければと思います。
 次回は『新教養試験は何が変わった』と題し、試験内容がどう変わって、2018年度にどのような問題が出題されたのかというテーマで掲載いたします。乞うご期待ください。