地域の高校生を応援します Part.11【知っておきたい、今どきの公務員試験】


知っておきたい、今どきの公務員試験

 公務員には国家公務員と地方公務員があります。中でも、「生まれ育った地元に貢献したい」という思いから地方公務員を目指す高校生は毎年数多くおられます。
 今回は、これから地方公務員を目指す皆さんにぜひ知っておいて頂きたい「今どきの公務員試験」についてご説明いたします。人口減少や超高齢化といった社会情勢の変化により、地方公務員の仕事内容、公務員として求められる資質・人物像も変わってきました。それに伴い公務員試験の内容にも少しずつ変化が現れています。公務員試験対策はまず相手(=試験)を知ることから始まります。今どきの①地方行政、②地方公務員の仕事内容、③地方公務員に求められる資質、④筆記試験、⑤面接試験の5点を押さえた上で試験対策に取り組んで頂ければと思います。

①今どきの地方行政

〇地方分権型行政の推進
 地方自治における大きな転換点は、平成12年4月地方分権一括法(地方分権の推進を図るための関係法律の整備等に関する法律)の施行です。この法律により、国と地方との関係を対等にし、相互に協力するものとして、それらの役割が明確化されました。また、機関委任事務制度の廃止によって地方公共団体の事務全般に関する国の指揮監督権は廃止され、関与の新たな手続きルールが設けられました。“住民に身近な行政はできる限り地方公共団体に委ね、国は本来果たすべき役割を重点的に担う”、地方公共団体は自らの判断と責任により、地域の実情に沿った行政を展開していくことが求められる時代になったのです。
⇒国と地方の関係が是正された!地方が主体的に政策を立案する時代へ!

〇厳しい地方財政と行政改革
 “地方公共団体は自らの判断と責任により、地域の実情に沿った行政を展開していく”、そのためには健全な財政を維持する経営能力が必要です。地方公共団体は、限られた財源の中で必要な事業を取捨選択し、その事業によりどのような効果が現れるのかという点まで見据えて、実行・実現していかなければなりません。そして、厳しい財政状況の中でも安全かつ良質な公共サービスが確実、効率的に実施されるよう、地方公共団体では地域の実情に応じ、自主的に行政改革に取り組んでいます。職員の削減や組織・事業の見直しなどに加え、住民との協働そして他の自治体との連携推進等の新しい行政運営手法を取り入れる行政改革、さらにプラスの力を生み出す行政改革に積極的に取り組む必要があるのです。
⇒厳しい財政状況、コスト意識をもって新しい手法で地方公共団体の運営をしていく!

〇地方創生
 東京一極集中を是正し、地方の人口減少に歯止めをかけ、日本全体の活力を上げることを目的として始まった地方創生。その中で、地方都市では自らの創意工夫と努力で、活力を維持して生き残っていくための取り組みが不可欠になりました。雇用の創出、子育て支援の充実、地元産業の振興、観光の振興などを通して持続可能な活力のあるまちづくりが求められています。
⇒創意工夫を凝らし、地方独自の取組みを積極的に進め、地域を活性化!

◆「今どきの地方行政」に対する東京アカデミーの取り組みは・・・
 東京アカデミーでは、テキストに沿って講義を行うだけではありません。今、日本で(自分が住んでいるまちで)何が起こっているか、ホームルーム等で新聞やニュースをチェックするよう指導しています。また自治体が発行されております広報誌を読むことで、自治体の目指す姿勢が理解できる等のアドバイスもしております。

②今どきの地方公務員の仕事内容

 地方行政の変化を受けて、地方公共団体で働く地方公務員の仕事の仕方や内容も変わってきました。地方創生が叫ばれる今、地方公務員にはこんな能力も必要なんだ!というのをイメージして頂ける事業について、香川県と愛媛県の取り組みをご紹介します。

〇香川で生まれた希少糖を成長産業へ!産学官連携「かがわ希少糖ホワイトバレープロジェクト」
 香川県で産学官連携による研究成果として生まれた希少糖を、新たな活力を生み出す成長産業に育てるため「かがわ希少糖ホワイトバレープロジェクト」が進行中です。香川大学などと連携した希少糖をより効率的に生産するための研究、希少糖の普及を加速させるため県内外の企業による商品開発の支援、「希少糖=香川県」のイメージの発信などに取り組んでいます。
 県、大学などの研究機関、民間企業が一体となって取り組むプロジェクト。県の職員だけではなく様々な立場の人たちと一緒に連携して仕事をする上で、関係各所と様々な調整をし、同じ目標に向けて周りと協力しながら仕事を進めていく力が欠かせません。

〇愛媛のすご味、すごモノ、すご技を売り込む! 愛の国 えひめ営業本部の設置
 愛媛県では平成24年度から愛の国えひめ営業本部を設置しています。愛媛県の地域経済活性化のため、情報発信力・売る力が弱い中小企業の支援として、ものを売る機能を持たせるべく設置されました。愛媛の農林水産物をはじめとした愛媛県の優れた食品や「すご技」などの県内企業の高い技術力に裏付けられた製品の販路拡大に向けた商談会の開催、そして「売れる商品」づくりのサポート、県産品や県内企業の優れた技術力に関するデータベースを作成し、情報発信に取り組んでいます。
  “公務員が営業?”当時県庁内で営業という概念がない状況で総合商社出身の知事が「ビジネスとは」「商談とは」というところからレクチャー。営業・民間の感覚や視点が職員に浸透してきているそうです。「地方自治体の職員=自治体を売り込む営業マン」、自治体にも倒産があり得る時代、これから地方公務員を目指すみなさんにはこういった意識が必要かもしれません。

◆「今どきの地方公務員の仕事内容」に対する東京アカデミーの取り組みは・・・
 公務員の仕事内容は実に多岐に渡る為、仕事内容の一つ一つまでは知られていないのが実情です。東京アカデミーでは、過去に数多くの地方公務員の合格者を輩出してきた実績から、採用後どのような仕事に就くのかという情報を数多く有しています。実際に現場で働くアカデミーの先輩と交流する機会もあり(一部実施しない校舎もあります。詳しくは最寄りの校舎へお問合せ下さい)、現職公務員の声を直接聞くことが出来ます。

③今どきの地方公務員に求められる資質

 地方分権型行政の推進で「地方公共団体は自らの判断と責任により地域の実情に沿った行政を展開していく」ことが求められる時代を迎えました。さらに地方公共団体は生き残りをかけて持続可能な活力あるまちづくりに向けて創意工夫に取り組むことが不可欠になったことによって、地方公共団体で働く職員像にも変化が現れました。

今求められているのは、
地域にふさわしい行政とは何か、それを考えて企画立案する能力!
民間企業と同じような経営感覚!

 厳しい財政状況の中、地方公共団体が地域に関する行政を主体的に担っていくためには、地域住民のニーズを汲み上げ、そのニーズに沿った施策を企画・立案し実現していく力が求められているのです。そして、これからの時代なくてはならないのが、どのようなことをして地域にどのような経済効果・活力をもたらすのかを考える力=経営感覚なのです。
 これから地方公務員として採用されるためには以下の力が不可欠です!

図

 面接対策においては、上記4点をアピールできているかどうかを確認しながら進めていって下さい。

 それでは、今どきの①地方行政、②地方公務員の仕事内容、③地方公務員に求められる資質を踏まえた上で、これからの地方公務員試験はどのようになっていくのか、④今どきの筆記試験、⑤今どきの面接試験についてご説明いたします。

◆「今どきの地方公務員に求められる資質」に対する東京アカデミーの取り組みは・・・
 上記の4つ力を養っていく為、東京アカデミーでは、人物試験対策に特に力を入れています。ただ質問→返答→反省というサイクルを繰り返すだけでなく、受験生が○○市でどんな仕事がしたいのか、その為にはどんな準備が必要なのか、どんな考え方が必要なのか、等そういったところまで深く掘り下げて訓練をしていきます。

④今どきの筆記試験~2018年度からコンパクトで易しい試験(Light)が加わります!~

そもそも、なぜ筆記試験があるの?
 高校等で学習する標準的・基礎的な内容の知識、働くうえで必要な理解する力、考える力を測定することによって、公務員として十分に働くことが出来るかを判定するからです。

教養試験がリニューアル?!どんな風に変わるの?
 平成29年度の試験までは高卒程度の試験は標準タイプの教養試験(40題120分)が主でしたが、平成30年度試験からはリニューアルし、Standard(標準タイプ)、Logical(知能重視タイプ)、Light(基礎力)の3タイプの試験が提供されることが発表されています。Light(基礎力)については民間企業志願者でも受験しやすいコンパクトで易しい試験です。「これからの地方自治を支える多様な人材を確保したい」、「知識よりも論理的思考を重視したい」、「民間企業志望者も受験しやすい試験にして応募者を増やしたい」など自治体の多様化する採用ニーズに応えてのリニューアルです。自治体は採用ニーズに合わせて3タイプの中から試験を選び実施することができるようになります。(※リニューアルされた試験が提供されるのは統一試験日、平成30年度では7月22日(日)、9月16日(日)、10月14日(日)に実施される試験が対象です。)

図

なぜ易しい試験(Light)が加わるの?

コンパクトで易しい試験(Light)とは?
社会についての関心や基礎的な知識、仕事を行う上で必要な基礎的な言語能力・考える力を測定する試験です。

◆「今どきの筆記試験」に対する東京アカデミーの取り組みは・・・
 2018年から実施される「新教養試験」について、2018年度の対策は短期講習にてStandard、Logical、Lightの予想問題を作成し、本番へ備えます。(短期講習のラインナップは各校舎によって異なります。詳しくは最寄りの校舎へお問合せ下さい)2019年度の対策は、全校を挙げて2018年7月、9月、10月の試験実施後に東京アカデミー通学生の協力を仰ぎ詳細な調査を行った後、講座へ反映していきます。

⑤今どきの面接試験~人物重視の時代に!!~

★1次試験は「筆記試験」、2次試験は「面接試験」だと思っていませんか??
 今どきは1次試験から面接試験があります!!!
★面接試験は1回のみと思っている受験生!
 今どきは2回、3回と複数回実施されています!!!
★さらに!面接形態は「個別面接」や「集団面接」だけではありません!
 今どきは「集団討論」を取り入れている自治体もあります!!!
※自治体によって異なりますので受験される自治体のHP等でご確認下さい。



不安になる必要はありません!!!これさえ読めば大丈夫!!!

図
この「高校進路ご担当先生専用HP」において、公務員試験における面接のポイントやコツをご紹介しています。是非ご覧下さい!

【特集】Vol.14「個別面接のポイント~基礎編~」
面接官が見ているところ(着眼点)と表現(発言)ポイントについて、基本事項を解説しています。

図
【特集】Vol.8「どうすればいい?公務員集団討論 入門編」
内容や評価項目について解説しています。

【地域の高校生を応援します】Part.3「聞き上手が合格のコツ:集団討論」
対策ポイントを解説しています。


【地方公務員なら東京アカデミー】Part.4「有無を言わせない面接解答のコツ」
第一印象(入室から退室まで)の重要性について解説しています。

【地方公務員なら東京アカデミー】Part.11「諦めない。面接編」
試験直前の1ヵ月間でしておくべき対策について解説しています。

【地域の高校生を応援します】Part.6「構成で見違える面接解答のコツ」
入室から面接質問のやりとりと退室までの流れを4部構成で解説しています。

◆「今どきの面接試験」に対する東京アカデミーの取り組みは・・・
 東京アカデミーでは「人物試験対策パーフェクトガイド」という情報満載の受験情報誌を2種類発行しており、受講生の皆さんに配布しています。全国のスケールメリットを活かし、膨大な量の面接試験データを集約した情報誌です。また各校舎には、パーフェクトガイドに集約し切れなかった「受験報告書」も大量に保管してあります。こういった情報を基に、面接試験の対策を行っていきますので、準備万端で本番に臨むことが出来ます。

地域の高校生を応援します         公務員試験合格対策 東京アカデミー

 公務員を目指す受験生にとって近年の傾向は知っておきたい情報のはず!!今回の記事では、「今どきの公務員試験」をテーマに近年の傾向についてお伝えさせて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?今どきは画一的な公務員試験ではありません!!採用側はすぐに公務員として活躍できる人、公務員になりたいという強い熱意を持った人を求めています。
 東京アカデミーでは、「新教養試験対策講座」を実施予定にしており教養試験に変化があれば生講義で即対応いたします。また、求められる人物像が変化している事を踏まえた面接指導を実施するなど近年の傾向に合わせた様々なサポートを行っております。
※サポート体制は各校で異なります。詳しくは最寄りの東京アカデミー各校までお問い合わせ下さい。
 次回の記事は、「ちいきのこうこうせいをおうえんします」の「ま」にちなんで「また出題されました!公務員のありがちな過去問紹介」を掲載いたします。受験生が一番気になる試験問題の中身をお見せいたします。生徒様へのご指導にお役立て下さい。