東京アカデミー秋田校
看護師国家試験対策講座
今回の看護師国家試験は、全体として発達課題や危機モデルなど看護の基本を重視した問題構成となっているように見受けられました。
第112回看護師国家試験より出題基準の変更が見込まれることを踏まえ、難化されると予想され且つ、感染症の影響で臨床実習の時間が
十分にとれませんでしたが、弊社の高正答率過去問題集の活用や模擬試験問題の見直しを行うことで解けた問題も多かったものと思わ
れます。
必修問題には、五肢択一問題は一問のみであり、また過去問題からの流用問題が50問中30問以上と多く出題されました。
一般問題は、五肢択一問題の出題数は変わりありませんでしたが、択二問題は昨年度15問に対し、7問と大幅な減少となりました。
イラストや図表を使用した問題が昨年度4問に対し10問に増え、視覚教材を使用し具体的な患者を想定して解答を導く問題が多く見られ
ました。
頻出問題である甲状腺機能亢進症や心不全、認知症などが出題されました。しかし、筋萎縮性側索硬化症の徴候やワクチン接種後の抗体
産生についてなど、より深い知識を必要とする問題も散見されました。
状況設定問題は、昨年と比較すると文章の量が増え、読解能力を必要としました。また、午後には一状況二連問・単問が出題されており、
日常生活では長文を読む機会が少なくなった現代においては、今後の対策が必要でしょう。
また、成人看護の血液検査データをアセスメントさせる問題は少なかったですが、老年や在宅の分野において日常生活自立度など具体的な
状態を想定させる問題が出題されていました。病院だけでなく地域や学校、保育所などに関連した問題も多く、これは新カリキュラムの導
入を踏まえての傾向と思われます。
来年の第112回看護師国家試験から出題基準の変更が見込まれますが、必要以上に恐れず、基本的な知識を根拠とともに理解していく学習が
求めらます。
確認するにあたり、これまでの出題基準(平成30年度版)との変更点は要checkです。
全体的な改訂は以下の通りです。
看護師国家試験においては、看護基礎教育におけるカリキュラムの改正経緯を踏まえ、看護の対象について地域における生活を含めて理解し、
健康課題の多様化や看護の役割の拡大にあわせて、看護基礎教育を修了した時点で備えているべき必要な知識や能力を問うことができるよう、
項目の充実を含めて見直しを行った。また、各領域における出題の範囲が明確となるよう、領域間の項目の調整や、中項目及び小項目の体系
の整理や表現の見直しを行った。
※厚生労働省発表 令和5年度版 出題基準はこちら
出題基準の改定・追加項目 ~必修問題編~
★近年の教育現場および臨床現場の実態を踏まえ、感染防止対策に関する項目の充実が図られた。
必修問題の出題基準では、以下の項目が追加になっています。
・感染経路別予防策 手指衛生 必要な防護用具(手袋、マスク、ガウン、ゴーグル) の選択・着脱
・採血後の観察内容、採血に関連する有害事象
出題基準の改定・追加項目 ~人体の構造と機能編~
★老化に関しては、老年看護学において支援とあわせて知識を問うことが適切なことから、項目が整理された。
人体の構造と機能編の出題基準では、主に以下の項目が追加になっています。
・細胞内受容体、核内受容体
・味覚・嗅覚の伝導路
・縦隔の区分・器官
★国家試験情報は随時、更新していきます。
【東京アカデミー秋田校からのお知らせ】
★第112回国家試験は「新出題基準」で実施されます。
東京アカデミーでは5/22(日)に「新出題基準まるわかりゼミ」を開催します。
これまでの出題基準と何が変わったののか、新たに追加された項目ついてご説明いたします。
そして学習のポイントと具体例を基に分かりやすくお伝えします。
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~~今回のゼミも多くの方が参加されます。ご期待ください!!~~
~国家試験の学習は過去問題の攻略から始まる~
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