「母性看護学」は、時期によって覚えるところが多いので苦手だと感じる方が多い分野です。しかし、逆にいうと、思春期、成熟期(妊娠・分娩・産褥)、更年期の頻出ポイントには、そんなに変化がありません。
実は、母性は出やすいところを押さえやすい科目でもあるんですよ~♪
解答は 解答と解説 をタップ/クリックしてご覧ください。
2017年(平成29年)に、母性ならびに乳幼児の健康保持および増進をはかることを目的に、市町村に設置することが努力義務となった機関はどれか。
それぞれのセンターの特徴を押さえておきましょう~♪
■母子健康包括支援センター(子育て世代包括支援センター)の業務■
母子健康包括支援センターは、以下の4つの必須業務をすることとされています。
プレコンセプションケアの説明で正しいのはどれか。
プレコンセプションケアとは、新しく出題基準に入った言葉です♪
■プレコンセプションケアの目的■
プレコンセプションケアとは、「妊娠・受胎(コンセプション)」の「前(プレ)」からのケアという意味。WHOは2012年に、「プレコンセプションケアとは、妊娠前の女性とカップルに医学的・行動学的・社会的な保健介入を行うこと」と定義しています。
プレコンセプションケアの目的は次の3つです。
日本における平均初経初来年齢は何歳か。
男女の第二次性徴の特徴は押さえておきましょう!
初経とは、はじめての月経の発来であり、日本人では平均 12.5 歳である。初経直後は、無排卵であったり、周期や持続日数が一定しないことも多い。
1 思春期とは
小児期から成熟期への移行の時期であり、身体的成熟ならびに心理・社会的成熟の期間を示す(8~9歳ごろから17~18歳ごろまで)。女性でいうと、第二次性徴出現から初経を経て第二次性徴の完成と月経周期がほぼ順調になるまでの期間である。思春期には、急速な身体発育と精神的な成長が特徴的である。
2 第二次性徴
生殖器官以外の身体各部にみとめられる男女の特徴をいい、全身の体型・骨格・筋肉・皮膚・皮下組織・発毛状態・乳房・喉頭などの形態的特徴ならびに音声その他の機能的特徴をいう。
3 思春期の性の特徴・経過
① 性機能の発達
② 性ホルモン
着床時の受精卵は次のうちどれか。
受精卵は、卵管内で2細胞期→4細胞期→8細胞期→桑実胚へと分化し、子宮内へ到達するころには胚盤胞となる。胚盤胞とは、受精卵が胎盤と胎児になる部分が確認できる状態にまで分化している状態である。胚盤胞の中の「栄養膜」が胎盤へ、「内細胞塊」が胎芽(妊娠8週未満)→胎児(妊娠8週以上)へとなっていく。
■妊娠の成立■
妊娠の初期と後期に起こるマイナートラブルはどれか。
妊娠性貧血のヘモグロビン値はどれか。
妊娠中は、血漿量の増加によって血液は薄まります。
貧血とは、ヘモグロビンが減少した状態のことである。ヘモグロビン値が、妊婦・乳幼児(6ヵ月以降)・高齢者は11g未満、成人女性および学童では12g未満、成人男性では13g未満とされている。
産褥体操時の看護師の声かけとして適しているのはどれか。
産褥期の心身の変化、乳房管理、退院後の生活指導なども学習しておきましょう。
■産褥体操の目的■
妊娠高血圧症候群(HDP)の説明として正しいのはどれか。
頻出問題ですので、広く押さえておきましょう。
■妊娠高血圧症候群(HDP:Hypertensive disorders of pregnancy)■
(1)定義
妊娠時に高血圧をみとめた場合、妊娠高血圧症候群とする。妊娠前から高血圧をみとめる場合、もしくは妊娠20週までに高血圧をみとめる場合を高血圧合併妊娠、妊娠20週以降に高血圧のみ発症する場合は妊娠高血圧症、高血圧と蛋白尿をみとめる場合は妊娠高血圧腎症と分類される。また、蛋白尿をみとめなくても肝機能障害、腎機能障害、神経障害、血液凝固障害や胎児の発育が不良になった場合は、妊娠高血圧腎症に分類される。危険因子として、初産婦、高年齢、肥満、糖尿病、高血圧、多胎妊娠などがある。
(2)関連疾患
(3)その他の合併症
常位胎盤早期剝離、血液凝固異常、網膜剝離、流・早産、低出生体重児、胎児発育不全(FGR)、妊産婦死亡、胎児死亡、胎児機能不全
正期産の低出生体重児の看護で適切なのはどれか。
日本の出生数は減少していますが、低出生体重児は増加傾向にあります。特徴を学習しておきましょう。
出生時に体重が2,500g未満の新生児のことを低出生体重児という。
■出生体重に基づいた新生児の呼び方■
■在胎週数の異なる同一体重の低出生体重児の比較■
早産児 | 正期産で生まれた在胎不当過小児 | |
---|---|---|
在胎週数 | 37週未満 | 37週以降 |
先天異常の頻度 | ― | 高い |
低血糖 | 注意 | 要注意 |
呼吸障害 | 無呼吸、呼吸窮迫症候群 | 胎児機能不全による呼吸障害 |
低体温 | 注意 | 注意 |
体重減少 | 要注意 | 回復はよい |
高ビリルビン血症 | 要注意 | 注意 |
母体保護法に規定されているのはどれか。2つ選べ。
母性関係の法規は頻出ですので、特徴を押さえておきましょう。
■母体保護法■
平成8(1996)年に優生保護法(昭和23年制定)より名称および内容を一部変更。不妊手術および人工妊娠中絶に関する事項を定めること等により、母性の生命・健康を保護することを目的としている。
1 不妊手術
医師は、本人および配偶者の同意を得て不妊手術を行うことができる。ただし、配偶者が知れないとき又はその意思を表示することができないときは本人の同意だけで足りる(未成年者についてはこの限りではない)。
〈不妊手術の要件〉
2 人工妊娠中絶
医師会の指定する医師は、本人および配偶者の同意を得て妊娠満22週未満まで人工妊娠中絶を実施できる。ただし、配偶者が知れないとき又はその意思を表示することができないときは、本人の同意だけで足りる。
〈人工妊娠中絶の要件〉
3 受胎調節の実地指導
避妊具を使用する受胎調節の実地指導を行うことができるのは、医師のほか、都道府県知事の指定を受けた助産師・保健師または看護師である。
4 届出の義務
不妊手術・人工妊娠中絶を行った医師または指定医師は都道府県知事に届出なければならない。
みなさん、あけましておめでとうございます~★
国家試験まで、あともう少し!ラストスパートですね!
学習の進み具合は、それぞれ異なるでしょうが、大切なのはその知識がしっかりと記憶に定着すること!
そのためには、アウトプットが大切だと先月お伝えしましたね。
今月のコツは…
自慢ではありませんが、なおこ先生は忘れることの天才です♪
そして、あまり賢くもありません。
それなのに、なんで講師ができているのかというと、
分からないことを何度も何度も繰り返して学んでいるからです。
私たちの脳は、もともと忘れるようにできています。
毎日、たくさんの出来事があり、溢れるばかりの情報に取り囲まれて暮らしている私たち。
すべてのことを覚えていたら、脳がパンクしちゃいます。
なので、不要な情報はどんどん忘れて、いつも脳をクリーンアップしているんです♪
そして、「生きていく上で必要だと脳が認識した情報」はしっかり覚えます。
何度も何度も入ってくる情報は、脳は必要だと認識するようにできているからです★
最後は「繰り返し力」をしっかり使って、定着する記憶を増やしていきましょう~♪