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小児を対象とする主な公費負担医療制度と根拠法の組み合わせで正しいのはどれか。
どれも代表的な助成制度なので、大雑把な内容なども押さえておきましょう!
■未熟児養育医療■
身体の発育が未熟なままで生まれ、入院を必要とする方に対して、その治療に必要な医療費を公費で一部負担する制度。対象となる未熟児とは、身体の発育が未熟のまま出生した乳児であって、正常児が出生時に有する諸機能を得るに至るまでのものをいいます。例えば以下。
■小児慢性特定疾病対策■
小児慢性特定疾病にかかっている児童等について、健全育成の観点から、患児家庭の医療費の負担軽減を図るため、その医療費の自己負担分の一部を助成する制度。
■自立支援医療(育成医療)■
18歳未満の児童が、指定医療機関において身体の障害を軽くしたり回復させたりする治療を行う場合に、医療費の一部を公費負担する制度。
■療育医療■
長期の療養を必要とする結核にかかっている18歳未満の児童に、医師が指定療育医療機関において入院を必要とする場合に医療等を給付する制度。
健康な児において分離不安が始まる時期で正しいのはどれか。
健康な児の成長発達の基本事項は押さえておきましょう♪
分離不安とは、主な養育者が離れると泣いたりすることである。乳児が、特定の対象と自分とが別の人間であると理解し始め、対象の永続性(見えたり聞こえたりしなくてもそのものは存在している)をまだ十分に理解していないために起こる。個人差はあるが、生後6~8ヵ月頃からみられるようになる(8ヵ月不安ともいう)。
■人見知り■
分離不安と似ているものに人見知りがあります。人見知りとは、見知らぬ人に顔をこわばらせて激しく泣くなどの不安の感情を示す状態をいいます。これも、特定の対象を認識できているために出現している特徴ですね。
肥満度の計算式で正しいのはどれか。
成人のBMIの計算問題と同様に、小児の発育評価も計算問題で出題されたこともある「肥満度」や「カウプ指数」は覚えておきましょう!
■指数による評価■
正期産で3,100gにて出生した男児。3ヵ月(生後90日)検診時の体重で一般的なのはどれか。
小児の身体的発育の変化で、2倍、3倍になる時を押さえておきましょう♪
■乳児の1日の体重増加量■
月齢 | 新生児 | 1~3 | 3~6 | 6~9 | 9~12 |
---|---|---|---|---|---|
1日の体重増加量(g) | 40前後 | 25~30 | 20~25 | 15~20 | 7~10 |
■小児の体重増加の目安■
月・年齢 | 生後3~4か月 | 1歳頃 | 2歳半頃 | 4歳半頃 |
---|---|---|---|---|
体重の変化 | 出生体重の2倍(約6㎏) | 3倍(約9㎏) | 4倍(約12㎏) | 5倍(約15㎏) |
小児のバイタルサイン測定や検査時の看護で、適切なのはどれか。
小児は、発達段階ごとに検査方法も異なってきますが、まずは原則を押さえましょう。
■骨髄穿刺部位と体位■
先天奇形をもつ子どもの誕生に対する正常な親の反応(ドローターらによる)の時間的経過で、3番目にくるものはどれか。
フィンクの危機モデルや、キューブラロスの死に行く過程のチャートなどのプロセスモデルを理解しておくとイメージしやすいですよ♪
■先天奇形をもつ子どもの誕生に対する正常な親の反応の継起を示す仮説的な図(ドローターらによる)■
遊びの種類と時期の組み合わせで、正しいのはどれか。
子どもにとっての遊びは、成長発達に欠かせないものです。
■遊びの分類■
遊びの分類 | 時期 | 特徴 | おもちゃ遊びの例 |
---|---|---|---|
感覚運動遊び | 乳児期~1歳半ごろ | 見る・聞く・触るなど五感や知覚をはたらかせて楽しむ、身体を動かすことを楽しむ | 乳児期前半:発声の遊び 乳児期後半:風呂場での水遊び |
象徴遊び | 1歳半ごろから始まり、3~4歳で盛んになる | 物を何かに見たてて遊ぶ、ある役になりきって遊ぶなど、まねることで楽しむ遊び | ごっこ遊び、ままごと、人形遊び |
受容遊び | 幼児期~学童期 | 視聴覚ツールを通して、見たり聞いたりする受け身的な遊び | 絵本、紙芝居、テレビ、人形劇 |
構成遊び | 2歳ごろ~ | 物を作ったり絵を描いたりする創造的な遊び | 積み木、粘土、折り紙 |
離乳食の食材について、適切なのはどれか。
5歳男児、急性糸球体腎炎にて入院した。入院当日の状態および看護として適切なのはどれか。2つ選べ。
小児の急性糸球体腎炎は、頻出問題のひとつです。病態や治療、看護など一連を押さえておきましょう。
■急性糸球体腎炎■
A群β溶血性レンサ球菌による咽頭炎、扁桃炎、猩紅熱などに罹患して、2~3週間前後で発病する。5~10歳の男子に多い。一般的に予後は良好だが、まれに頭痛・嘔吐・けいれんを伴う高血圧脳症やうっ血性心不全を生じることもある。
(1)症状
血尿、浮腫、高血圧、乏尿、蛋白尿、全身倦怠感、血清補体価(CH50)の低下、尿素窒素(BUN)やクレアチニン(Cr)の上昇。
(2)治療
自然治癒することも多く、対症療法が中心となる。
安静・保温(急性期)、食事療法(食塩・水分・蛋白制限)、感染防止、必要に応じて薬物療法(ペニシリン、降圧薬、利尿薬)
(3)看護
学校保健安全法における感染症とその出席停止基準について正しい組み合わせはどれか。
出席停止期間の基準が細かくあるのは、飛沫感染しやすく学校において流行しやすいものです。代表的なものは押さえておきましょう♪
■学校において予防すべき感染症の種類と出席停止期間の基準■
第一種 ●感染症法における一類および二類感染症(結核を除く) | |
---|---|
エボラ出血熱 クリミア・コンゴ出血熱 南米出血熱 重症急性呼吸器症候群(SARS) 痘そう ペスト マールブルグ病 ラッサ熱 急性灰白髄炎 ジフテリア 特定鳥インフルエンザ 中東呼吸器症候群(MERS) |
治癒するまで |
第二種 ●飛沫感染しやすく、学校において流行しやすいもの | |
インフルエンザ (特定鳥インフルエンザを除く) |
発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日(幼児にあっては3日)を経過するまで |
百日せき | 特有の咳が消失するまで又は5日間の適正な抗菌性物質製剤による治療が終了するまで |
麻しん | 解熱した後3日を経過するまで |
流行性耳下腺炎 | 耳下腺、顎下腺又は舌下腺の腫脹が発現した後5日を経過し、かつ、全身状態が良好になるまで |
風しん | 発疹が消失するまで |
水痘 | すべての発疹が痂皮化するまで |
咽頭結膜熱 | 主要症状が消退後、2日を経過するまで |
結核 髄膜炎菌性髄膜症 |
※第三種に同じ |
第三種 ●その他学校において流行しやすいもの | |
コレラ 細菌性赤痢 腸管出血性大腸菌感染症 腸チフス パラチフス 流行性角結膜炎 急性出血性結膜炎 その他の感染症 |
症状により学校医その他の医師が感染のおそれがないと認めるまで |
みなさん、こんにちは~♪
実習も終わり、国家試験対策一色になってきてる学校も多いのではないでしょうか〜?
なおこ先生も、あちこちと国家試験対策に行くことが増えてきました。
さて、みなさんは勉強をするとき、インプットとアウトプットを意識していますか?
本を読んだり講義を受けたりするインプット学習は、とても大切ですが、それだけでは記憶としての定着力は弱いといわれています。
問題を解く、声に出して読む、友人と問題を出し合って答える、イメージの絵を描く、人に教えるなど、さまざまなアウトプット学習を組み合わせることで、記憶として残りやすくなります。
そして、インプットとアウトプットの黄金率は3:7ともいわれていますよ!
また、アウトプットすることで、今の自分の理解度も客観的に見ることもできますよね。
そう!今月のコツは…
しっかりとアウトプット学習をして、知識の定着を目指しましょう~!