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1 日本の令和4年(2022年)の生産年齢人口の構成割合に最も近いのはどれか。
2 平均寿命で正しいのはどれか。
3 令和元年(2019年)の国民健康・栄養調査で、運動習慣のある割合が最も高いのはどれか。
4 高齢者の転倒予防のための環境づくりで適切なのはどれか。
5 医療保険の給付の対象となるのはどれか。
6 マズロー, A. H.の基本的欲求の階層で生理的欲求はどれか。
7 胎児循環で酸素を最も多く含む血液が流れているのはどれか。
8 永久歯が生え始める目安となる年齢はどれか。
9 学童の体格を評価するのに用いるのはどれか。
10 令和4年(2022年)の国民生活基礎調査で全世帯に占める65歳以上の者がいる世帯の割合に最も近いのはどれか。
11 眼球運動を行う神経はどれか。
12 成人の食道の構造で正しいのはどれか。
13 心電図波形を以下に示す。
心室頻拍はどれか。
14 閉塞性黄疸の患者にみられる便の色はどれか。
15 下垂手の原因はどれか。
16 前立腺肥大症患者の頻尿の原因はどれか。
17 尿中ケトン体が陽性になる疾患はどれか。
18 抗癌薬の副作用(有害事象)で骨髄抑制によるものはどれか。
19 骨盤底筋訓練が有効な尿失禁はどれか。
20 看護師のボディメカニクスで正しいのはどれか。
21 病室の湿度で適切なのはどれか。
22 空気感染(飛沫核感染)の予防策はどれか。
23 成人の持続点滴静脈内注射の方法で適切なのはどれか。
24 体位ドレナージの目的はどれか。
25 心静止の患者に投与する薬剤はどれか。
26 神経筋接合部にあるイオンチャネル型受容体にアセチルコリンが結合すると、あるイオンが筋細胞内に流入する。
このイオンはどれか。
27 規則的な日常生活を送っている成人で、血中濃度が1日のうち起床時に最も高くなるのはどれか。
28 胸管について正しいのはどれか。
29 嚥下反射に伴って起こるのはどれか。
30 胎生3週の発生過程にある胚子の横断面を図に示す。
Aから分化するのはどれか。
31 重症筋無力症に合併する頻度が最も高いのはどれか。
32 令和2年(2020年)の患者調査における入院医療で正しいのはどれか。
33 令和元年(2019年)の国民健康・栄養調査で正しいのはどれか。
34 患者の個別性を理解するために必要な概念はどれか。
35 入院中のAさんは昨晩、体温が38.8℃であったため解熱剤の坐薬を使用した。今朝の検温では37.0℃であった。Aさんが「ずっとお風呂に入っていないから背中がかゆい」と話したため、看護師が確認すると背部に発汗がみられた。
客観的情報の記録で適切なのはどれか。
36 人体には使用しない消毒薬はどれか。
37 リラクセーションを目的とした腹式呼吸の方法で適切なのはどれか。
38 高濃度の酸素吸入によってCO2ナルコーシスを生じる危険性が最も高いのはどれか。
39 左肘を固定するために三角巾を置く位置を図に示す。
適切なのはどれか。
40 新鮮凍結血漿の説明で正しいのはどれか。
41 一次救命処置〈BLS〉で回復体位はどれか。
42 上部消化管内視鏡検査で適切なのはどれか。
43 成年後見制度で正しいのはどれか。
44 要介護認定者であっても、訪問看護が医療保険で提供される疾患はどれか。
45 Aさん(78歳、女性)は認知症があり、認知症高齢者の日常生活自立度判定基準Ⅰである。1人で暮らしており、かかりつけの医師から処方された複数の内服薬を1日3回服用している。嚥下障害はない。Aさんは「薬がたくさんあって、余る薬もあるのよ」と訪問看護師に話した。
このときの服薬管理で適切なのはどれか。
46 介護保険制度のケアマネジメントで適切なのはどれか。
47 急性期の患者に起きる生体反応で正しいのはどれか。
48 セルフヘルプグループについて正しいのはどれか。
49 終末期癌患者にみられる悪液質の徴候はどれか。
50 がん患者の家族における社会的苦痛はどれか。
51 Aさん(27歳、男性)は、突然の胸痛と呼吸困難があり、救急外来を受診した。意識は清明。身長179cm、体重63kg、胸郭は扁平である。20歳から1日50本の喫煙をしている。バイタルサインは、体温36.1℃、呼吸数22/分、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)96%(room air)である。
胸部CTを示す。
Aさんの所見から考えられるのはどれか。
52 膵頭十二指腸切除術においてドレーンを留置する場所で正しいのはどれか。
53 自己血糖測定を行う患者への説明で正しいのはどれか。
54 成人の骨髄検査の穿刺部位を図に示す。
正しいのはどれか。
55 脊髄造影を受ける患者への説明で正しいのはどれか。
56 老化に伴う消化器系の変化で正しいのはどれか。
57 令和3年度(2021年度)の高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律に基づく対応状況等に関する調査で、養介護施設従事者等による高齢者虐待について正しいのはどれか。
58 医療ニーズが高い要介護者が「通い」「訪問」「泊まり」のサービスを組み合わせて受けられる地域密着型サービスはどれか。
59 ポリファーマシーの説明で正しいのはどれか。
60 介護医療院の説明で正しいのはどれか。
61 最も新しく制定された法律はどれか。
62 一次性の夜尿症で通院中の7歳の女児。
保護者への生活のアドバイスで適切なのはどれか。
63 生後6~8か月ころの乳児で、親などの特定の人が自分の傍から離れたときに泣いたり後追いをしたりするのはどれか。
64 A君(6歳、男児)は腹痛のため来院し、ネフローゼ症候群と診断され入院した。ステロイド治療が開始され、本日が7日目である。尿量の増加がみられ浮腫が軽減し、血圧は128/80mmHg、尿蛋白+であった。
A君に説明する必要があるのはどれか。
65 セクシュアリティに関する用語と説明の組合せで正しいのはどれか。
66 プレコンセプションケアについて正しいのはどれか。
67 正期産の時期のノンストレステスト〈NST〉で正常なのはどれか。
68 子宮復古不全の要因はどれか。
69 出生直後の新生児の計測方法で正しいのはどれか。
70 精神科病院入院患者の身体的拘束中に発生しやすい合併症はどれか。
71 知的障害〈精神遅滞〉について正しいのはどれか。
72 社会生活技能訓練〈SST〉について正しいのはどれか。
73 精神科病院での行動制限で正しいのはどれか。
74 看護師の特定行為で正しいのはどれか。
75 診療に関する諸記録に看護記録が含まれることを規定しているのはどれか。
76 ワーク・ライフ・バランスの取り組みで正しいのはどれか。
77 避難所生活において、身体活動が低下し続けている高齢者に最も起こりやすいのはどれか。
78 急性の化膿性炎症で最初に血管外に遊走し炎症の中心となるのはどれか。
79 過剰に摂取すると試験紙法による尿潜血検査が偽陰性となるのはどれか。
80 Ⅱ型アレルギーで起こる疾患はどれか。
81 伝えたいことがあるにも関わらず、ろれつが回らず正しく発音することが困難になるのはどれか。
82 口渇、多飲、多尿を主訴とする患者が、夜間の排尿が頻回で不眠を訴えている。1日の尿量は5Lほどで、尿比重は1.005、尿浸透圧は110mOsm/kgであった。
この症状の原因と考えられるホルモンの内分泌器官はどれか。
83 血液凝固因子はどれか。2つ選べ。
84 同種造血幹細胞移植の前に行われる全身放射線照射の目的はどれか。2つ選べ。
85 肝細胞癌で正しいのはどれか。2つ選べ。
86 片側性の末梢性顔面神経麻痺の症状はどれか。2つ選べ。
87 障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律〈障害者総合支援法〉に基づく障害福祉サービスはどれか。2つ選べ。
88 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律〈感染症法〉で、2類感染症に分類されるのはどれか。2つ選べ。
89 日常生活自立支援事業のサービス内容で正しいのはどれか。2つ選べ。
90 ドパミン受容体が遮断されることで出現する症状はどれか。2つ選べ。
次の文を読み91~93の問いに答えよ。
Aさん(73歳、女性)は1人で暮らしており、脳梗塞で入院した。Aさんは左半身に麻痺があり、認知機能障害はない。4点杖を使用して歩行が可能となり、住宅改修をして自宅に退院した。退院後は、降圧薬と抗血栓薬が処方され、服薬管理と健康管理の目的で訪問看護を週1回、調理と買い物代行の目的で訪問介護を週1回利用している。Aさんは「昨日、退院して初めて1人で買い物に行ったら転びそうになって、横にいた人に支えてもらったんです」と訪問看護師に話した。
91 このとき、訪問看護師が転倒予防のために収集する情報として最も適切なのはどれか。
92 退院から2か月後、Aさんは杖歩行が安定し、時間をかけて調理や買い物を自分で行うようになった。看護師が訪問したとき、Aさんから「最近トイレに間に合わずに尿が漏れてしまうことがあるんです。恥ずかしいので排泄だけは人の世話になりたくないんです。良い方法があれば教えてください」と相談された。
このときの訪問看護師のAさんへの助言で最も適切なのはどれか。
93 退院から3か月後、Aさんはテレビを見て過ごす時間が多くなった。「買い物や調理が面倒になって、同じものばかり作っています」と言い「退院したころは毎日排便があったのに、最近便秘気味ですっきりしないんです」と訴えた。
訪問看護師の対応で最も適切なのはどれか。
次の文を読み94~96の問いに答えよ。
Aさん(56歳、女性、主婦)は、食後に冷汗を伴う腹痛があり外来を受診した。腹部超音波検査の結果、 胆石症と診断され、腹腔鏡下胆囊摘出術の目的で入院した。
看護師は手術オリエンテーションで、術後の入院期間は2日と説明した。Aさんは、同じ手術を受けた妹が合併症で3週間以上食事もできなかったので、自分も同じ合併症を発症するかもしれないと心配そうに話した。
94 Aさんの妹が発症した合併症はどれか。
95 Aさんは、全身麻酔下で気腹法による腹腔鏡下胆囊摘出術を受けている。
手術中のAさんに最も生じやすいのはどれか。
96 Aさんの術後の経過は良好で、退院した。その後の外来受診で「下痢をすることが多いです」という訴えがあった。
下痢を予防するために控えるもので正しいのはどれか。
次の文を読み97~99の問いに答えよ。
Aさん(50歳、女性、会社員)は、職場で激しい頭痛を訴えて倒れ、意識を失って、救急搬送された。救命救急センター到着時のバイタルサインは、体温36.7℃、呼吸数20/分、脈拍88/分、血圧168/88mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉98%(room air)であった。閉眼していたので、大声で話しかけると開眼したが、すぐに閉眼して眠り込んでしまう。
97 Aさんの意識レベルは、ジャパン・コーマ・スケール〈JCS〉で評価するとどれか。
98 Aさんは、CT検査の結果、脳動脈瘤の破裂によるくも膜下出血と診断され、クリッピング術を受けてICUに入室した。入室時のバイタルサインは、体温36.8℃、呼吸数22/分、脈拍78/分、血圧126/60mmHg、フェイスマスクによる酸素投与下(5L/分)で経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉98%であった。3時間後、Aさんは開眼して「頭が痛い」と訴えた。バイタルサインに変化はなく、脳槽ドレーンからは淡血性の排液がみられている。
このときの看護師の判断で正しいのはどれか。
99 Aさんの回復は順調で、後遺症なく退院した。退院1か月後の外来で、Aさんに生活状況を聞くと、会話に対する反応は鈍く「この間、尿を漏らしてしまいました」と話した。家族は「最近物忘れが激しく、歩くのも遅くなりました」と話した。看護師がAさんに書類を渡すと、スムーズに受け取り、きれいな文字で名前を書いた。家族は「入院前と変わらない字で書けています」と言った。
Aさんに起こっている可能性が高いのはどれか。
次の文を読み100~102の問いに答えよ。
Aさん(87歳、女性)は1人で暮らしている。難聴のため補聴器を使用している。自宅で転倒して痛みで起き上がれなくなり、救急搬送され入院した。搬送先の病院で右大腿骨頸部骨折と診断され、全身麻酔下で人工骨頭置換術を受けた。術後は前腕部に点滴静脈内注射と右大腿の創部に吸引式ドレーンが一本挿入されている。
手術直後の検査所見:赤血球410万/μL、白血球7800/μL、Hb12.0g/dL、総蛋白6.5g/dL、アルブミン4.0g/dL、尿素窒素20mg/dL、Na145mEq/L、K3.8mEq/L。
術後のドレーン出血量は少量である。創部痛に対して非ステロイド性抗炎症薬の坐薬と内服が処方され、手術当日の21時に坐薬を使用した。
100 術後1日。朝6時のAさんのバイタルサインは、体温36.5℃、呼吸数18/分、脈拍64/分、血圧120/82mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉97%(room air)であった。膀胱留置カテーテルが挿入されていて夜間の尿の流出は良好であった。腸蠕動音が確認できたため朝食が開始された。食事時にAさんが顔をしかめていたため、夜勤の看護師が鎮痛薬の内服を勧めたがAさんは「痛みはそれほど強くない」と言った。朝食後に点滴静脈内注射と吸引式ドレーンが抜去された。
午前9時の看護師の観察項目で優先度が高いのはどれか。
101 術後1日。午前中に看護師がAさんのバイタルサインを測定しているときは眠っていた。昼食後に看護師が訪室すると、Aさんは多弁で、落ち着かない様子がみられた。
看護師のA さんへの対応で適切なのはどれか。2つ選べ。
102 術後2週。Aさんは杖歩行の練習をしている。見守りをする看護師に「早く家に帰りたいけど、また転びそうで怖いし、元のように歩ける自信がない」と話した。
Aさんへの声かけで最も適切なのはどれか。
次の文を読み103~105の問いに答えよ。
Aさん(76歳、男性)は妻(72歳)と2人で暮らしている。ベッドからトイレに起きようとしたところ右上下肢にしびれと脱力感があり、動けなくなったため救急車で来院した。頭部CTで左中大脳動脈領域のラクナ梗塞と診断され、緊急入院し血栓溶解療法が施行された。
既往歴:53歳で高血圧症と診断され内服治療を継続している。
生活歴:60歳まで食品会社に勤務していた。
入院時の身体所見:身長168cm、体重65kg、体温37.2℃、呼吸数20/分、脈拍78/分、整、血圧210/88mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉97%(room air)、右上下肢麻痺を認めた。
入院時の検査所見:白血球3,600/μL、赤血球420万/μL、Hb11.2g/dL、総蛋白6.2g/dL、アルブミン3.6g/dL、空腹時血糖108mg/dL、CRP0.1mg/dL。
103 入院2日、Aさんは全身状態が落ち着いてきたため、主治医から離床開始の指示があった。
Aさんの離床開始時の観察項目で優先度が高いのはどれか。
104 入院5日。Aさんは座位訓練の後、車椅子に座って食事を摂取することになった。食事動作は自助具を使用すれば少しずつ自分で摂取できるようになったが、時間が経過すると上体が右側に傾くため、体幹の右側にクッションを入れて食事をしている。
Aさんが安定して食事ができるための援助で適切なのはどれか。
105 入院2週、Aさんは自宅への退院を目指し、回復期リハビリテーション病棟へ転棟することになっ た。Aさんは、座位姿勢での右側への傾きが徐々に改善され、食事や作業療法の時間は車椅子での座位保持が可能になってきた。Aさんは看護師の介助で車椅子に移乗が可能となり、車椅子でトイレに移動できるようになった。看護師はAさんのADLの拡大を目標に、看護計画を修正することにした。
障害高齢者の日常生活自立度(寝たきり度)判定基準における評価で、Aさんの生活状況はどれか。
次の文を読み106~108の問いに答えよ。
Aちゃん(1歳4か月、女児)は、午前9時ころ、ポータブル型のゲーム機用の直径10mmのボタン型電池を誤飲し、午前10時に両親に付き添われ外来を受診した。看護師がAちゃんを観察すると、機嫌は良くバイタルサインも安定していた。Aちゃんに成長や発達の遅れはない。
待合室にはAちゃんの他に3人の患児が診察を待っていた。それぞれは以下のとおりである。
B君(1歳3か月、男児):今朝、カーペットの敷かれたフロアで歩行中に転倒。バイタルサインは正常、顔色良好。母親に抱っこされて遊んでいる。
Cちゃん(3歳、女児):体温39.5℃、呼吸数23/分、脈拍100/分、鼻汁多量、機嫌良好、顔色良好。
D君(9か月、男児):自宅で痙攣したため受診。初めての痙攣で、5分間継続したが、受診時には止まっている。待合室にて3回の嘔吐。体温38.7℃。声かけで開眼するが、すぐにうとうとする。
106 このときの看護師のトリアージで診察を受ける優先度が高いのはどれか。
107 Aちゃんは、腹部エックス線撮影で胃内にボタン型電池が認められ、全身麻酔下での内視鏡でボタン型電池を摘出し、消化管粘膜に大きな問題はなかった。摘出後、小児病棟に1泊入院した。小児病棟に入院1時間後、看護師が訪室するとAちゃんは覚醒しており、図のように「ママー、ママー」と言いながら大声で泣き、ベッドから両親の方に手を伸ばしている。両親は戸惑った様子で、ベッドの傍に立っている。
このときの看護師による安全な療養環境の整備で適切なのはどれか。2つ選べ。
108 翌日、Aちゃんは退院することになった。看護師は、Aちゃんの誤飲予防のための教育的支援を両親に行うことにした。
両親に伝える内容で最も適切なのはどれか。
次の文を読み109~111の問いに答えよ。
Aさん(41歳、初妊婦、会社員)は夫(42歳、会社員)と2人で暮らしている。身長は158cm、非妊時体重55 kgである。Aさんは妊娠16週3日に妊婦健康診査を受診し順調な経過と診断された。妊婦健康診査後「夫から、高齢妊娠だから安静にするよう言われ、夫が家事をしてくれています。妊娠前はバスケットボールを週に3回、毎日夕方に夫とウォーキングをしていました。今は仕事に行く以外は、家でなるべく動かないようにしています」とAさんが看護師に話した。
109 Aさんへの活動に関する助言で適切なのはどれか。
110 Aさんは妊娠24週0日に妊婦健康診査を受けた。体重60kg(妊娠20週の体重は58kg)。血圧138/88mmHg、Hb10.1g/dL、Ht31%、尿蛋白(-)、尿糖(±)であった。Aさんは「足が重い気がします」と話すが、脛骨上の圧痕は認めなかった。
このときのアセスメントで適切なのはどれか。
111 Aさんは夫に付き添われ、妊娠35週4日に妊婦健康診査を受けた。妊婦健康診査では、体重65kg、血圧126/76mmHg。尿蛋白(-)、尿糖(-)。浮腫(±)。子宮底長30cm、腹囲88cmで異常を認めなかった。その後、Aさんは看護師に「夕方になると足がだるくなり、膝の裏を見たら、血管が膨らんで、青く浮き出ていました」と言う。
Aさんへの指導で適切なのはどれか。
次の文を読み112~114の問いに答えよ。
Aさん(36歳、経産婦)は、夫(35歳)、男児(3歳)と3人で暮らしている。妊娠、分娩経過は順調で、妊娠39週5日で3,200gの女児を経腟分娩で出産した。1分後のApgar〈アプガー〉スコア9点、5分後のApgar〈アプガー〉スコア10点であった。
産褥1日、Aさんの子宮底は臍下2横指、硬度良好、悪露は赤色であった。「1人目の出産後よりもお腹が痛くて眠れませんでした」と看護師に話す。
112 このときのAさんへの説明で適切なのはどれか。2つ選べ。
113 産褥3日、乳房は緊満、乳管開通は左右とも5、6本、射乳がある。1日8回授乳をしている。児の体重は3,080gで前日よりも20g減少している。「母乳で育てたいと思っていたけど、乳房が張って授乳がうまくできないです」と話す。
このときのAさんへの説明で適切なのはどれか。
114 日齢4、Aさんの児の体重は3,100g。体温37.1℃、呼吸数48/分、心拍数130/分。経皮ビリルビン10.0mg/dL。排尿9回/日、排便8回/日。
児のアセスメントで正しいのはどれか。
次の文を読み115~117の問いに答えよ。
Aさん(30歳、男性)は統合失調症で内服治療をしていた。最近、部屋にこもり、精神科受診以外は外出しなくなった。ある日、母親がAさんの部屋で大量の薬を見つけ、確認すると「薬は飲みたくない」と話した。受診に付き添った母親は「Aは昼間に寝ていて、夜に窓を開けて、隣の家に向かって『悪口を言うな』『監視するな』と大声で怒鳴る」と主治医に話した。Aさんと母親の強い希望があり、精神科病棟に入院することになり、薬物療法が開始された。
入院3日、夜間の巡視のたびにAさんは起きていて「隣の人が自分を監視している」「皆が悪口を言っている」と小さな声で看護師に話した。日中はホールで眠そうにしていることもあり、レクリエーションには「疲れた」と言って参加しない。他の患者と話すことはあるがトラブルはない。歯磨きや身だしなみは、声をかけると行う。
115 Aさんのセルフケアの観察項目で優先度が高いのはどれか。
116 入院14日、Aさんは他の患者や看護師と話をする機会が増えた。「B看護師に私の悪口を言うのをやめるように言ってほしい」と訴え、受け持ち看護師が話を聞いていると興奮して声が大きくなることが あった。
受け持ち看護師のAさんへの対応で適切なのはどれか。
117 入院1か月、Aさんは夜間、眠れるようになり、妄想や幻聴の症状が軽減した。看護師がAさんに薬を自己中断した理由を尋ねたところ「いろいろとストレスが溜まると何もしたくなくなり、薬を飲むことも面倒でした。今回の入院で飲み続けたら嫌な症状もなくなってきました。薬は飲んだほうがよいですね。これからはストレスを感じても乗り越えていけそうです」と話した。
Aさんの考えに当てはまる概念はどれか。
次の文を読み118~120の問いに答えよ。
Aさん(64歳、男性、外国籍)は、1年前に日本に移住し、娘(36歳、会社員)と娘の夫(42歳、会社員、日本人)と3人家族である。娘の夫は海外に長期出張中で、娘は日本語での簡単な日常会話はできるが、Aさんはほとんど日本語が理解できない。
Aさんは、2か月前から時々腰痛があり、市販薬で様子を見ていたが、徐々に腰痛が強くなり、娘に付き添われて受診した。検査の結果、肺癌と診断され、胸膜と腰椎への転移が見つかり、疼痛コントロールの目的で入院した。
118 病状について医師から説明を受けることになったが、娘から「夫はしばらく帰ってこないし、私は難しいことは分からないのでどうしたらいいですか」と質問を受けた。
看護師の助言で適切なのはどれか。
119 入院後、医療従事者との日常会話は、電子端末による翻訳を活用している。疼痛に対しては、モルヒネ徐放製剤の内服が開始され、レスキュードーズとして、モルヒネ速放製剤の内服が指示されている。激しい腰痛が1日に数回あるが、レスキュードーズを使いたくないと話し痛みを我慢している。
看護師の対応で優先度が高いのはどれか。
120 入院8日、疼痛がコントロールされてきたAさんは「家に帰りたい」と希望しているが、娘は「仕事もあるし、もう少し病院にいてほしい」と話している。そこで、看護師の提案によりAさんのアドバンス・ケア・プランニングが行われることになった。
Aさんのアドバンス・ケア・プランニングで適切なのはどれか。
1 日本の令和4年(2022年)の人口動態統計で、女性の死亡数が最も多い悪性新生物〈腫瘍〉の発生部位はどれか。
2 令和2年(2020年)の患者調査で外来受療率が最も多い傷病はどれか。
3 健康問題を引き起こす大気汚染物質はどれか。
4 国民健康保険の保険者に含まれるのはどれか。
5 保健師助産師看護師法に定められている事項はどれか。
6 疾病や障害に対する二次予防の具体的な取り組みはどれか。
7 妊娠初期の感染で児に難聴が生じる可能性が高いのはどれか。
8 老年期の身体機能の変化で正しいのはどれか。
9 地域包括支援センターの主な業務に含まれるのはどれか。
10 医療法に基づき高度医療の提供とそれに関する研修を実施する医療施設はどれか。
11 左心房と左心室の間にある弁はどれか。
12 胆汁の作用はどれか。
13 臓器の移植に関する法律において脳死の判定基準となっている検査はどれか。
14 慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉の危険因子はどれか。
15 喀血を症状とする疾患はどれか。
16 胃癌のVirchow〈ウィルヒョウ〉転移が生じる部位はどれか
17 インスリン療法で正しいのはどれか。
18 看護過程で適切なのはどれか。
19 長期臥床している患者の仰臥位時のポジショニングを図に示す。
Aの位置にクッションを挿入する目的はどれか。
20 左前腕に持続点滴静脈内注射をしている患者の更衣で適切なのはどれか。
21 入院中の転倒・転落の内的要因はどれか。
22 経鼻経管栄養法で胃液が吸引できることを確認するタイミングはどれか。
23 輸血用血液製剤に分類されるのはどれか。
24 1回の鼻腔内吸引で陰圧をかける時間の目安として適切なのはどれか。
25 創傷の治癒過程でマクロファージによる貪食が行われるのはどれか。
26 血漿中の重炭酸イオン濃度が基準値よりも高くなるのはどれか。
27 A君(15歳、男子)は、蒸し暑い夏の午後に行われたサッカーの試合に出ていた。A君は試合中に大量の汗をかいて、気分が悪くなったので多量の水道水を飲み、日陰で休んでいたが、突然、意識消失して倒れた。このときのA君の細胞外液のナトリウムイオン濃度と水分量の正常時に対する割合を図に示す。
このときのA君の体液の状態で正しいのはどれか。
28 ヘリコバクター・ピロリ感染症で正しいのはどれか。
29 高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律〈高齢者虐待防止法〉で保護された高齢者が入所する社会福祉施設はどれか。
30 難病の患者に対する医療等に関する法律〈難病法〉に規定されているのはどれか。
31 フィンク,S.L.が提唱した危機モデルの最終段階はどれか。
32 入院して間もない片麻痺がある患者から「着替えがうまくできない。ひとりでできるようになりたい」 と訴えがあった。
最初に行う看護師の対応で最も適切なのはどれか。
33 うっ血乳頭が出現するのはどれか。
34 シリンジポンプを使用する際に生じるサイフォニング現象の原因はどれか。
35 嚥下障害を評価する改訂水飲みテストで正しいのはどれか。
36 人工肛門周囲の皮膚を清潔にする方法で適切なのはどれか。
37 半座位で頸静脈怒張がみられるのはどれか。
38 経口薬と飲料の関係で正しいのはどれか。
39 Holter〈ホルター〉心電図検査の説明で正しいのはどれか。
40 訪問看護事業所について正しいのはどれか。
41 糖尿病の在宅療養者に行うフットケアの説明で適切なのはどれか。
42 胃瘻からの経管栄養を行う在宅療養者の家族に説明する内容で正しいのはどれか。
43 Aちゃん(1歳7か月、女児)は先天性水頭症のため脳室-腹腔〈V−P〉シャント造設術を受けて退院した。Aちゃんは歩行障害があり、母親が1人で育てている。退院後、訪問看護師が訪問すると、Aちゃんの母親は「子どもが泣くとイライラします。この先Aを育てていく自信がなく、経済的にも生活していけるか不安です」と話した。
このとき、訪問看護師が母親に勧める相談先で最も適切なのはどれか。
44 地域包括ケアシステムの構成要素はどれか。
45 成人の心肺蘇生法における圧迫部位を図に示す。
正しいのはどれか。
46 高次脳機能障害のある患者が買い物に行った際に示す行動で失行はどれか。
47 乳房温存療法で放射線治療を受ける乳癌患者への説明で適切なのはどれか。
48 臨死期にある患者に出現する呼吸の変化で正しいのはどれか。
49 超音波ガイド下で肝生検を受ける成人への説明で正しいのはどれか。
50 Aさん(42歳、男性)は、同僚との飲酒中に上腹部から背部の激しい痛みと嘔吐があり、救急搬送された。搬送時の心電図には異常を認めない。
Aさんの状態をアセスメントするための血液検査項目で優先度が高いのはどれか。
51 伝音性難聴について正しいのはどれか。
52 散瞳薬を用いた眼底検査を受ける成人への説明で適切なのはどれか。
53 梅毒について正しいのはどれか。
54 高齢者の看護におけるストレングスモデルの説明で適切なのはどれか。
55 日本の令和3年(2021年)の人口動態統計に基づく、65歳以上85歳未満における不慮の事故による死亡状況をグラフに示す。
Dはどれか。
56 Aさん(81歳、男性)は、大腸内視鏡検査を受けることになった。
検査前にAさんへ看護師が確認する項目で最も優先されるのはどれか。
57 全身麻酔下で肺切除術を受ける高齢者への説明で優先度が高いのはどれか。
58 要支援1の認定を受けた高齢者が、介護予防通所リハビリテーションの利用を開始した。「普段からトイレに何度も行く」と頻尿を気にしている。
施設にいる看護師の援助で適切なのはどれか。
59 標準的な成長・発達をしている4歳の男児に対して採血を行う。看護師が男児に採血についてのプレパレーションを実施した。
その後に伝えることで適切なのはどれか。
60 標準的な成長・発達をしている子どもが「ばい菌が体内に入ることで病気になる」と考えるようになるのは、ピアジェ, J.の認知的発達段階のどれか。
61 乳児の心拍測定で正しいのはどれか。
62 保護者による子どもへの虐待に対する外来の看護師の対応で適切なのはどれか。
63 事業主は雇用している女性労働者が妊婦健康診査を受けるために必要な時間を確保できるようにしなければならないと規定している法律はどれか。
64 Leopold〈レオポルド〉触診法で分かるのはどれか。
65 子宮口全開大のときに破水した。
この破水はどれか。
66 頭位で出生した直後の児の頭部に腫脹を認めた。腫脹は骨縫合を越え、波動を触れず、数日後に消失した。
出生直後に認められた児頭の腫脹で考えられるのはどれか。
67 患者が看護師を愛情深い親のような存在とみなし、看護師に対して肯定的な感情を抱くのはどれか。
68 精神障害のある人のリカバリーで正しいのはどれか。
69 精神疾患の治療を受けている人との共同創造〈コプロダクション〉で正しいのはどれか。
70 退院後生活環境相談員について正しいのはどれか。
71 病院の看護部の組織図を示す。
①の役割について正しいのはどれか。
72 プライマリナーシングの説明で適切なのはどれか。
73 医療安全について正しいのはどれか。
74 災害時のこころのケアで正しいのはどれか。
75 生後1か月の乳児健康診査の際、外国籍の両親から子どもの予防接種について質問があった。父親は長期に日本で就労するため、子どもは定期予防接種を受けることができる。両親は「日本語が難しく、予防接種のスケジュールがよく分からない」と看護師に言った。
看護師の対応で適切なのはどれか。
76 心房と心室の間を電気的に結合し、心房側の興奮を心室側に伝えるのはどれか。
77 肝臓の機能はどれか。
78 術後の回復過程でエネルギー不足の場合にケトン体の供給源となるのはどれか。
79 狭窄による血流低下で二次性高血圧を起こす血管はどれか。
80 日本の人口動態統計の死因別死亡率の年次推移をグラフに示す。
Cの死因はどれか。
81 第2~第4腰髄の障害の有無を把握するために確認するのはどれか。
82 門脈系の血管はどれか。2つ選べ。
83 Aさん(35歳、女性)は1年前に子宮体癌のために単純子宮全摘出術と両側卵巣摘出術を受け、その後、ホルモン補充療法は受けずに健康に過ごしている。
Aさんの血液中で術前よりも濃度が上昇しているホルモンはどれか。2つ選べ。
84 後天性の大動脈弁狭窄症について正しいのはどれか。2つ選べ。
85 内臓脂肪の蓄積を推定するために用いるのはどれか。2つ選べ。
86 介護保険法で定める特定疾病はどれか。2つ選べ。
87 介護保険法で地域包括支援センターに配置が義務付けられているのはどれか。2つ選べ。
88 高齢者における感覚器の変化の特徴で正しいのはどれか。2つ選べ。
89 子どもの成長・発達で正しいのはどれか。2つ選べ。
90 身長160cm、体重60kgの成人の体格指数〈BMI〉を求めよ。
ただし、小数点以下の数値が得られた場合は、小数点以下第2位を四捨五入すること。
解答:① ② . ③
次の文を読み91~93の問いに答えよ。
Aさん(88歳、男性)は妻(82歳)と2人で暮らしている。息子2人は独立して生活している。要介護度は5で、エアマットレスを使用している。食事は妻の介助で1日1回ペースト食を食べているがむせることもあり、食事が全くとれない日もある。排泄はオムツを使用し、毎日訪問介護サービスを利用して、オムツ交換と陰部洗浄を受けている。訪問看護は週3回利用している。Aさんは妻が話しかけると返事はするが自発的な会話はない。着替えをするときに上肢を動かすと苦痛表情がある。
91 Aさんの家族への助言で適切なのはどれか。
92 2か月後、Aさんは食事を口から食べることができなくなり、かかりつけの医師から家族へ、そろそろ看取りの時期であり、看取りの場所を決めるように説明があった。息子たちから「父が長年住んだ家で最期まで過ごさせてあげたいと母とも話していますが、母が1人でみるのは大変だと思い心配しています」と訪問看護師に話があった。
このときの訪問看護師の対応で適切なのはどれか。
93 Aさんは声をかけても返答したり目を開けたりすることもなく、穏やかな表情で眠っていることが多くなった。Aさんの妻は「夫は話しかけても何も答えてくれないので、どうしたらよいか分かりません」と訪問看護師に話した。
このときの妻への声かけで適切なのはどれか。
次の文を読み94~96の問いに答えよ。
Aさん(55歳、男性、会社員)。激しい胸痛で救急搬送され、心筋梗塞
と診断された。冠動脈バイパス術〈CABG〉を受け、ICUに入室した。
手術中の輸液量2,700mL、輸血量400mL、出血量280mL、尿量200mLであった。手術から6時間が経過し、人工呼吸器が装着され、心囊ドレーンと、胸腔ドレーンが留置中である。
身体所見:体温37.1℃、脈拍63/分、血圧126/62mmHg、末梢冷感はなし。肺野全体に湿性ラ音を聴取、漿液性の気道分泌物を認める。
検査所見:吸入酸素濃度40%、動脈血酸素分圧〈PaO2〉95Torr、動脈血炭酸ガス分圧〈PaCO2〉36Torr、中心静脈圧12cmH2O、心エコー検査では左室駆出率〈LVEF〉45%、心囊液の貯留なし。胸部エックス線写真では両肺野の広範に透過性の低下を認める。
94 Aさんに起こっている可能性が高い合併症はどれか。
95 術後2日、Aさんは人工呼吸管理を離脱し、離床が検討されたが中止となった。
看護師がAさんの離床中止を判断した指標はどれか。2つ選べ。
96 術後3日、心臓リハビリテーションが開始された。
Aさんは「傷の痛みはありますが、血管をつないだから安心ですね。落ちついたら、家族と温泉に行きたいです」と看護師に話した。
Aさんの生活指導で適切なのはどれか。
次の文を読み97~99の問いに答えよ。
Aさん(57歳、男性)は、芳香族アミンを扱う化学工場に39年勤務している。
現病歴: ここ数か月で次第に尿の色が濃くなった。いきまないと排尿できなくなり、泌尿器科を受診し、採血および尿検査を受けた。
既往歴:特記すべき点なし。
生活歴:喫煙40本/日を36年間、焼酎120mLの飲酒をほぼ毎日、20年間続けている。
身体所見:顔面、四肢に浮腫なし、黒色便なし、血便なし。
検査所見:赤血球308万/μL、Hb9.9g/dL、血清アルブミン4.2g/dL、血清総ビリルビン0.2mg/dL、血糖102mg/dL、ヘモグロビンA1c〈HbA1c〉5.4%。
97 Aさんの尿所見で予測されるのはどれか。
98 Aさんは膀胱全摘出術および回腸導管造設術を受けることになった。
Aさんへの術前の説明で正しいのはどれか。
99 Aさんは術後から、これまでにはなかった勃起障害が出現した。Aさんのテストステロン値は13.5pg/mL(50歳代の基準値:4.6~19.6pg/mL)であった。
Aさんの勃起不全の原因で考えられるのはどれか。
次の文を読み100~102の問いに答えよ。
Aさん(80歳、女性)は、アパートの1階に1人で暮らしている。半年前に軽度のAlzheimer〈アルツハイマー〉型認知症と診断され、抗認知症薬の内服治療を開始した。要支援2の認定を受けている。
Aさんが屋内でぐったりしているのを訪問した近所の人が発見し、救急搬送された。来院時のバイタルサインは、体温36.5℃、呼吸数20/分、脈拍92/分、血圧130/82mmHgで、皮膚に軽度の発汗がみられた。頭痛や吐き気はなかった。看護師がAさんに状況を聞くと、最近は食欲がなく、食べたり飲んだりしていなかったし、昨日は排尿回数も普段より少なかったと話した。
100 このときに看護師が追加で収集する情報で優先度が高いのはどれか。
101 Aさんは、経過を観察するため入院となった。入院2日、Aさんの全身状態は改善し、食事が開始された。Aさんは歩行時にふらつきがあるため、看護師が見守ることになった。看護師はベッドから離れるときは、ナースコールを押すようにAさんに説明した。そのときAさんは「忘れずにできるかしら」と呟いた。しばらくすると、Aさんが1人で移動しているところを看護師が発見した。
Aさんへの対応で適切なのはどれか。
102 入院3日。Aさんは明日の退院が決まった。看護師が朝食後に抗認知症薬の配薬に行くと、Aさんが 「もう薬の時間ですか」と言った。また、自分の病室を間違えることが数回あった。
Aさんが退院後の在宅療養を継続するために、看護師が担当の介護支援専門員へ伝える情報で最も適切なのはどれか。
次の文を読み103~105の問いに答えよ。
A君(12歳、男児)は、肥満を心配した保護者に連れられて来院した。A君と保護者は、医師から「1日の食事内容を毎日記録し、1週後に再診してください」と説明された。
既往歴と家族歴:特記すべきことはない。
生活歴: スナック菓子などの間食を好む。時間があればポータブル型のゲーム機でサッカーゲームばかりして、就寝時刻は毎晩午前0時を過ぎる。A君は、学校生活は楽しく思っているが朝起きられず遅刻して登校することが多い。また、運動することが嫌いなため運動の習慣はない。
身体所見:身長153.0cm(標準152.4cm)、体重61.7kg(標準44.1kg)。血圧100/60mmHg。心音と呼吸音に異常はない。腹部は平坦、軟で、肝臓と脾臓を触知しない。
103 A君の肥満度(%)に最も近いのはどれか。
104 A君の1週間の食事内容の記録によると、野菜が不足し、高カロリーな菓子類や甘い飲み物を好んで摂取していることが判明した。A君と保護者は「食事内容を見直し、体重を減らすことが大切です」と医師から説明され、食事摂取基準のパンフレットを渡された。パンフレットには、学童期の脂質エネルギー比率(%エネルギー)は20~30%と記載されている。A君が診療を終えて帰宅する際、保護者は看護師に「痩せるために脂質は可能な限り0%にしないとだめですね」と話した。
脂質エネルギー比率(%エネルギー)に関する看護師の助言で適切なのはどれか。
105 A君の保護者は「この機会に、Aの生活リズムの乱れも改善したいと思います。どんなことから始めるのが良いですか」と看護師に尋ねた。
看護師の説明で適切なのはどれか。
次の文を読み106~108の問いに答えよ。
A君(5歳6か月、男児)は、二分脊椎のため、繰り返し使用できるカテーテルによる間欠的自己導尿を両親が実施している。現在、間欠的自己導尿は、保育所での実施を含めて1日6回行うよう医師が指示しており、自宅では両親が導尿している。A君は下肢の運動機能障害があるが、自分で車椅子からトイレに移動でき、指先の微細な動きもできる。
外来受診の際に母親から「地元の小学校に入学予定です。小学生になったら自分で導尿できたほうが良いと聞きました。Aも間欠的自己導尿をやってみたい、と言っています。どのように進めたらよいか分からず、焦っています」と看護師に相談があった。
106 母親への説明で、最も適切なのはどれか。
107 その後、看護師は、A君が小学校で自立して間欠的自己導尿ができるようケア計画を立てた。
間欠的自己導尿の実施についてA君に伝えることで適切なのはどれか。
108 11歳になったA君は間欠的自己導尿を自分で実施している。本日の定期受診時の尿検査で、尿蛋白+、赤血球(-)、白血球2+、尿の混濁+の所見がみられた。
受診に付き添った父親から「最近、Aは親の言うことを聞かないし、あまり口をきいてくれません。家では自立して間欠的自己導尿を行っていますが、学校でもやっているのか心配です」と発言があった。A君の水分摂取や運動の状況は以前と変わらない。
外来看護師の対応で最も適切なのはどれか。
次の文を読み109~111の問いに答えよ。
Aさん(30歳、初産婦)は妊娠39週3日で陣痛発来した。その後、陣痛が増強して順調な分娩進行と診断され、入院後に分娩した。
Aさんの分娩経過を以下に示す。
2時00分 陣痛周期10分
5時30分 入院
15時00分 分娩室入室
15時30分 子宮口全開大
15時40分 自然破水
16時20分 児娩出
16時30分 胎盤娩出
18時30分 帰室
109 Aさんの分娩所要時間はどれか。
110 分娩直後の出血量は300mLであった。分娩後1時間の出血量20mL、子宮底は臍下2横指で硬度良好、脈拍75/分、血圧100/74mmHgであった。分娩後2時間の出血は20mL、子宮底は臍下1横指で硬度良好。脈拍75/分、血圧126/56mmHgであった。児への早期授乳後に下腹部の痛みを訴えている。尿意があり少量の排尿があった。
Aさんのアセスメントで適切なのはどれか。
111 児は出生2時間後、寝衣を着用しコットに収容された。児のバイタルサインは、体温(腋窩温)36.4℃、呼吸数40/分、心拍数120/分であった。また末梢の冷感はあるが、チアノーゼは認めなかった。排尿、排便はない。児の頰を軽く突くと刺激の方向を向き、口を開ける動作がみられる。また、腋窩と鼠径部に胎脂が付着している。
このときに必要なケアはどれか。
次の文を読み112~114の問いに答えよ。
Aさん(21歳、女性、大学生)は、1人で暮らしている。友人関係のトラブルでうつ状態になり、3か月前から精神科クリニックヘの通院を開始した。頓用の抗不安薬を処方され不安が高まったときに服用していたが、徐々に酩酊や陶酔感を得るために服用するようになった。最近は指示された抗不安薬の量では酩酊や陶酔感が得られなくなってきたため、数日分の薬を溜めて一度に大量に服用するようになった。抗不安薬を大量に使用した翌日は大学を休むことが続いていた。
112 Aさんの現在の状態はどれか。
113 ある日の夜、Aさんと突然連絡がつかなくなったことを心配した母親が、Aさんのアパートを訪ねると、意識を失っているAさんを発見した。すぐに救急車を呼び、Aさんは救命救急センターヘ搬送された。翌朝、同じ病院の精神科病棟に転棟し、器質的検査および生理的検査では異常が認められなかった。救急隊からの情報によると、アパートには抗不安薬を大量に服用した痕跡があった。
入院後48時間から72時間にかけてAさんに出現する可能性が高い症状はどれか。
114 入院後5日、物質使用障害〈依存症〉の診断を受け、治療によって状態が安定したAさんは退院の準備をすることになった。Aさんは1人暮らしを続けながら復学を希望している。
Aさんに利用を勧める社会資源はどれか。
次の文を読み115~117の問いに答えよ。
Aさん(65歳、女性)は、夫と2人で暮らしている。友人の死去後、食事量が減り、1か月前から気分の落ち込みが強くなった。夫が積極的に散歩に誘っても、Aさんは「体がだるい」「何をしても意味がない」と話し、寝つきも悪くなり、日中ほとんどの時間を臥床して過ごすようになった。心配した夫に連れられ て精神科外来を受診したところ、うつ病と診断され、選択的セロトニン再取り込み阻害薬〈SSRI〉と不眠時の睡眠薬が処方された。夫から精神科外来の看護師に「日常生活で気を付けることはありますか」と質問があった。
115 Aさんと夫に看護師が説明する内容で適切なのはどれか。
116 Aさんの症状は半年ほどで落ち着き、夫との散歩や料理を楽しみ、特に問題なく過ごせるようになっ た。精神科受診を終了して1年後、Aさんは再び家にこもりがちになった。夫の話では、急に料理の作り方や人の名前を何度も確認するなど、家事に時間がかかるようになった。Aさんは「何もできないと思っているでしょ」と、ささいなことに怒ったり、急に泣き出すことが増え、夫と一緒に精神科外来を再受診した。
頭部MRI検査の結果、多発性脳梗塞がみられ、血管性認知症と診断された。Aさんは「自分が認知症なんて信じられない。もう治らない」と話した。
Aさんに認められるのはどれか。2つ選べ。
117 Aさんは要介護2の認定を受け、介護サービスを検討することになった。体調が良いときは、夫の料理を手伝ったり散歩に出かけている。排泄や着替えは時間をかけて1人で行えるが、入浴は夫の介助が必要である。夫は「入浴のサポートを受けたり、自分が不在のときに泊まれる場所はないか」と話している。外来看護師がAさんの希望を聞くと「人が多い場所は苦手です。家の近くで好きなときに通えたり、家に来てもらえると安心です」と話した。
Aさんに紹介するサービスで適切なのはどれか。
次の文を読み118~120の問いに答えよ。
午後1時に震度6強の地震が発生し、避難所が開設された。地震発生の2時間後、避難所に救護所が設置され、近隣の病院から医療救護班が派遣された。医療救護班が複数の被災者に対応するなか、Aさん(54歳、男性)が搬送されてきた。Aさんは右大腿部に4cmの切創があり出血部位をタオルで押さえている。すぐに看護師が切創部の処置を介助することになった。
118 このときの看護師の感染予防対策で正しいのはどれか。
119 発災翌日、避難所には150名ほどの避難者が登録をしている。医療救護班の医師から「この数日間で、 インフルエンザの患者が病院で増えている。避難所でも注意したほうがよい」と看護師に助言があった。看護師は避難所運営者と連携して、避難所でのインフルエンザの集団発生防止策を立てることにした。午前9時現在、避難者の中には発熱や咳をしている有症者はいない。
避難所での集団感染を防止する対策で適切なのはどれか。
120 発災3日後、Bさん(72歳、男性)が救護所を訪れた。地震で自宅が半壊したため、妻と避難所で生活 している。Bさんは、左胸部から左腋窩にかけてピリピリとした持続する痛みを訴えた。看護師が観察すると、痛みの部位に沿って水疱を伴う浮腫性紅斑が確認できた。体温36.5℃、呼吸数12/分、脈拍66/分、血圧126/80mmHg。
看護師がBさんに行う観察で優先度が高いのはどれか。