東京アカデミー新潟校
ブログ
こんにちは。
東京アカデミー新潟校の教員採用担当です。
前回に引き続き、7月12日に実施された新潟県・新潟市教員採用選考検査の教養試験問題から弊社教材に掲載されている問題と類似した「的中問題」をご紹介します。
※一部記号や字体を変更している個所があります。
平成31年3月29日に文部科学省が示した「小学校,中学校,高等学校及び特別支援学校等における児童生徒の学習評価及び指導要録の改善等について(通知)」の「4.学習評価の円滑な実施に向けた取り組みについて」において述べられている内容として適切でないものは,次の1~5のうちどれか。
1 各学校においては,教師の勤務負担軽減を図りながら学習評価の妥当性や信頼性が高められるよう,学校全体としての組織的かつ計画的な取組を行うことが重要であること。
2 学習評価については,日々の授業の中で児童生徒の学習状況を適宜把握して指導の改善に生かすことに重点を置くことが重要であること。
3 観点別学習状況の評価になじまず個人内評価の対象となるものについては,児童生徒が学習したことの意義や価値を実感できるよう,日々の教育活動の中で児童生徒に伝えることが重要であること。
4(新潟県) 言語能力,情報活用能力や問題発見・解決能力など教科横断的な視点で育成を目指すこととされた資質・能力は,各教科等における「知識・理解」,「思考・判断・表現」,「関心・意欲・態度」の評価に反映することとし,各教科等の学習の文脈の中で,これらの資質・能力が横断的に育成・発揮されることが重要であること。
4(新潟市)学習評価における観点については,新しい学習指導要領を踏まえ,「関心・意欲・態度」,「思考・判断・表現」,「技能」,及び「知識・理解」に整理し,各教科の特性に応じて観点を示しているので,設置者や学校においては,これに基づく適切な観点を設定することが重要であること。
5 学習評価の方針を事前に児童生徒と共有する場面を必要に応じて設けることは,学習評価の妥当性や信頼性を高めるとともに,児童生徒自身に学習の見通しを持たせる上で重要であること。
※新潟県と新潟市で選択肢4の文章が異なります。
文部科学省「小学校,中学校,高等学校及び特別支援学校等における児童生徒の学習評価及び指導要録の改善等について(通知)」(2019(平成31)年3 月)について述べた次の文のうち,正しいものを選べ。
1 .「学習指導」と「生徒指導(正しくは、学習評価)」は学校の教育活動の根幹であり,教育課程に基づいて組織的かつ計画的に教育活動の質の向上を図る「カリキュラム・マネジメント」の中核的な役割を担っている。
2 .観点別学習状況の評価の観点については,「関心・意欲・態度」,「思考・判断・表現」,「技能」,「知識・理解」の4 観点(正しくは、「知識・技能」,「思考・判断・表現」,「主体的に取り組む態度」の3観点)で評価する。
3 .学習評価の結果の活用に際しては,従前の評定を廃止したうえで,観点別学習状況の評価を中心として(正しくは、観点別学習状況の評価と評定の双方の特長を踏まえつつ),その後の指導の改善等を図ることが重要である。
④ .学習評価については,日々の授業の中で児童生徒の学習状況を適宜把握して指導の改善に生かすことに重点を置くことが重要である。
5 .観点別学習状況の評価になじまず個人内評価の対象となるものについては,指導要録において記載し(正しくは、児童生徒が学習したことの意義や価値を実感できるよう),日々の教育活動等の中で児童生徒に伝えないようにする。
16 次の①~⑤は,「小学校,中学校,高等学校及び特別支援学校等における児童生徒の学習評価及び指導要録の改善等について(通知)」(2019(平成31)年3月 文部科学省)の一部である。内容が誤っているものの組み合わせは,1~5のうちどれか。
① 各学校においては,教師の勤務負担軽減を図りながら学習評価の妥当性や信頼性が高められるよう,地域と組織的かつ継続的に連携・協働して児童生徒の安全を確保する(正しくは、学校全体としての組織的かつ計画的な取組を行う)ことが重要であること。
② 学習評価については,日々の授業の中で児童生徒の学習状況を適宜把握して指導の改善に生かすことに重点を置くことが重要であること。
③ 総括的にとらえる評定(正しくは、観点別学習状況の評価)になじまず個人内評価の対象となるものについては,児童生徒が学習したことの意義や価値を実感できるよう,日々の教育活動等の中で児童生徒に伝えることが重要であること。
④ 全国学力・学習状況調査や高校生のための学びの基礎診断の認定を受けた測定ツールなどの外部試験や検定等の結果は,児童生徒の学習状況を把握するために用いることで,教師が自らの評価を補完したり,必要に応じて修正したりしていく上で重要であること。
⑤ 国においても学習評価の参考となる資料を作成することとしているが,都道府県教育委員会等においても,学習評価に関する研究を進め,学習評価に関する参考となる資料を示すとともに,具体的な事例の収集・提示を行うことが重要であること。
1 .①と②
② .①と③
3 .②と⑤
4 .③と④
5 .④と⑤
★昨年度も、確認できる限り、秋田県、埼玉県・さいたま市、福井県、岐阜県、京都府、奈良県、熊本県、大分県の8府県で出題され(平成28年の答申を含む)、うち4府県で、今回新潟県・新潟市の本試験問題における解答のポイントとなった「観点別学習状況の評価の3つの観点」が正誤・穴埋めでストレートに問われています。特に、以前の4観点のときの文言で引っ掛けてくることが多いので、これから教員採用試験の学習を始める方は意識して覚えましょう。