東京アカデミー大阪校
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皆さんこんにちは!東京アカデミー大阪校の公務員担当です。今回は2025年度受験の論文試験や集団討論試験で出そうな時事テーマその2です。
テーマは「観光振興」!!
2024年のインバウンド数は、過去最高だった2019年の年間合計3188万人を超え、3,686万9900人と、過去最高を記録しました。
観光振興がテーマとなると、SNS等の広報手段に着目しがちですが、課題についても考察する必要があります!公務員は、「観光振興と市民生活の両立」を考えなければなりませんからね。
まずはインバウンドの現状について把握しましょう!
【予想問題】
次のインバウンドに関する記述のうち妥当なものはどれか。
1 2024年1月~11月の地域別訪日客数を見ると、最も多かったのは中国である。
2 訪日客数が増加した一方、直近の7〜9月の1人当たりの旅行支出はコロナ禍前の2019年と比べると4割減少した。
3 オーバーツーリズム(観光公害)の問題は全国的に解消されつつある。
4 政府は2030年に訪日客数を4000万人、消費額10兆円とする目標を掲げている。
5 インバウンドの地方誘客促進に向けて観光庁が2024年度補正予算案に80億円を計上した。
【解答・解説】
1 誤り
1位韓国、2位中国、3位台湾、4位アメリカと、アジア諸国が目立っている。
2 誤り
1人当たりの旅行支出は、円安も追い風となり、コロナ禍前の2019年と比べると4割増加している。
3 誤り
依然インバウンドが都市部に偏る傾向が続いており、オーバーツーリズムの問題をかかえる都市は多くある。訪日客の宿泊先は、約7割が3大都市圏(東京・愛知・大阪と近隣の8都府県)に偏っている。
4 誤り
政府は2030年に訪日客数を6000万人、消費額15兆円とする大きな目標を掲げている。ただし主要空港の航空便数を大幅に増やす必要があるなど実現できるかは不透明である。
5 正しい。
インバウンドが地方に足を運んでもらえるようなPRや施策を自治体と連携して推進する必要がある。
みなさんいかがでしょうか。インバウンドを含む観光客の増加は、市民生活に支障をきたすことがあります。(=オーバーツーリズム)繰り返しになりますが、公務員は、「観光振興と市民生活の両立」を考えなければなりません。論文を書く際は、観光振興のデメリットについても触れることで、より現実に即した充実した内容となります。
また、インバウンドが増加する一方、人手不足も問題となっていますので、DXの促進による人手不足の解消にも着目する必要があります!
次回は論文や集団討論に出る時事を徹底解説!その3 をご紹介します!