東京アカデミー松山校
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こんにちは。東京アカデミー松山校です。
“教員が心身ともに健康であること=子どもたちの安心につながる”ということは、よく言われています。
ただ、近年の教員の病休等の増加を受けて、自治体ごと、あるいは学校ごとに様々な検討を重ねつつあります。
その中で、少しずつ“1クラスに1担任”という形式が変化しつつあるようにも思います。
福井県では、2025年4月から5年間をかけて「第4期福井県教育振興基本計画」に取り組みます。
その中で掲げられた新たな施策として、小中学校において複数の教員で子どもを見守る「チーム担任制」を推進していくようです。
1学年2クラスなのであれば、それを3人の教員で見るようなチーム担任制を目標としています。
チーム担任制を進めることによって、
・個々の教員に負担や責任が集中しない組織づくり
・学級運営や生徒指導の分担
・休暇を取りやすくなる
ことに繋がると考えられています。
関西では、兵庫県にある川西市立多田小学校で少し前から「学年担任制」という取組を行っています。
※1年生は学級担任制のまま/2年生は学級担任制を継続しながら教科担任制を導入…など、学年に応じた体制をとっています。
小学校という、担任にとっても「自分のクラス」という感覚が強くある校種で担任制を廃止する提案は、多くの賛否両論があったようです。
ただ、学年内で密な情報交換の時間を確保することに注力し、
・45分授業→40分授業にする&午前中に5時間授業をする
・下校時間の繰り上げ
などの変化もあわせて行いました。
実際に実施を始めてから、児童/保護者からは肯定的な意見が多かったようです。
また、教員の業務量等も、良い変化があったようです。
自治体や学校ごとに様々な取組を検討し、実施していますが、どの形が児童生徒/教員にとって良いかは試行錯誤が続くと思います。
今後も様々な取組に着目していきたいですね。