東京アカデミー大阪校
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皆さん、こんにちは。
国立感染症研究所の2022年度調査によると、成人の9割が水ぼうそうにかかったことがあるそうです。
帯状疱疹(たいじょうほうしん)は、通常は子ども時代にかかった水痘(みずぼうそう)を引き起こす水痘・帯状疱疹ウイルス(Varicella-Zoster Virus, VZV)が原因で発生します。このウイルスは体内に潜伏し、免疫力が低下した時に再活性化して発症することがあります。
ウイルスは神経を伝って皮膚に移動するため、ちくちくした痛みから始まります。その後、少し膨らみ水疱(すいほう)のある発疹が表れ、胸や腹、背中、顔など全身どこにでも発生。患者は50代から増え始め、80歳までに3人に1人が発症すると言われています。
そんな「帯状疱疹」ですが、過去に何度も看護師国家試験で取り上げられています。
(第112回 午後問題30)
帯状疱疹herpes zosterについて正しいのはどれか。
1.運動神経麻痺は生じない。
2.感染の既往として水痘varicellaがある。
3.ウイルスは発症後1か月で消滅する。
4.単純ヘルペスウイルスの感染が原因である。
正解は「2」です。
(第99回 午前問題30)
疾患とその原因の組合せで正しいのはどれか。
1. 糸球体腎炎 ― 伝染性紅斑
2. 突発性難聴 ― 中耳炎
3. メラノーマ ― 赤外線
4. 末梢性顔面神経麻痺 ― 帯状疱疹ウイルス
正解は「4」です。
帯状疱疹ウイルス(ヘルペスウイルス)は顔面神経に感染して末梢性顔面神経麻痺を引き 起こすことがあります。代表的な疾患とその原因はしっかりと頭に叩き込んで置きましょう。
この二つの設問は、いずれも「疾患とその原因」が問われていますね。さぁ、また出題された時のために、今一度教科書に立ち返って、知識を整理してみてくださいね。
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