東京アカデミー大阪校
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皆さん、こんにちは。
年末が近づき、大河ドラマが最終回を迎えようとしています。
2024年は今まで取り上げることの少なかった平安時代が舞台で、楽しくみておりました。
ドラマでは、平安貴族が糖尿病にかかる描写があったのですが、こんな昔から「糖尿病」ってあったんですね。
ドラマでは『しきりに喉が渇いて大量の水分を摂る』描写や『手足がしびれる』様子が描かれていて、SNSで「糖尿病だ・・」とつぶやく投稿が多く、糖尿病の症状を知らなかった私は、感心しながら考察を読んでいました。
また、太陽をみてまぶしそうにしている演技も、糖尿病の描写のひとつでした。
栄養を取ると血液の中に糖分が入ると、インスリン(ホルモン)の働きで体に吸収されます。
糖分などの栄養の取り過ぎると、インスリンの働きが悪くなっていきます。(2型)
これが「糖尿病」です。糖尿病は、さらに進行すると重い合併症を起こすことがあります。
高い血糖は細い血管を痛めてしまうため、糖尿病は細い血管が集まっている臓器である目・腎臓・神経に障害が起こります。(3大合併症)。この中で、目に出てくる障害を「糖尿病網膜症」といいます。
糖尿病合併症に関する過去問題を探してみると・・・やはりありました!
(第112回・午前問題14)
糖尿病diabetes mellitusの急性合併症はどれか。
1.足壊疽foot gangrene
2.脳血管疾患cerebrovascular disease
3.糖尿病網膜症diabetic retinopathy
4.ケトアシドーシス昏睡
正解は「4」
この問題のポイントは「急性」という言葉です。「時間をかけてゆっくり進行していく合併症」と「急性に起こる合併症」の違いを明確にしましょう。
「ケトアシドーシス昏睡」は、血液中のケトン体が増加し、血液が酸性に傾くことによって意識障害が生じたり、昏睡状態に至ることがあります。
選択肢全てが「糖尿病」に関することなので、ついつい「自分が知っている」選択肢に飛びつきそうになりますね。本試験では急ぐあまり、「問い」を読み飛ばす人がいます。
「問題文をよく読むこと」は、とても大切です。