東京アカデミー仙台校
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皆さんこんにちは、国家試験対策の講師をしています秋谷です🐰
前回、酸塩基平衡についてお話ししましたね。3つの調整覚えてますか?肺性調整、腎性調整、血液の緩衝作用ですね。これらのバランスが崩れると、異常となります。
それでは最初に呼吸性についてです。呼吸性は、肺性調整が障害されて起こります。肺性調整で重要な物質は、CO2(酸性物質)でしたね。ここを押さえておくと簡単にイメージしやすいですね。
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そこで、呼吸抑制により呼出ができないと、体内にCO2が増加し、体液は酸性に傾きます。それが、呼吸性アシドーシスです。肺気腫や気管支喘息などで起こりやすいですね。
逆に、呼吸促進により呼出量が過剰になると、体内のCO2が減少し、体液はアルカリに傾きます。それが呼吸性アルカローシスです。過換気症候群で起こりやすいですね。
続いて、呼吸以外は、全て代謝性になります。代謝性は、腎性調整が障害されて起こります。腎性調整で重要な物質は、H+(酸性物質)でしたね。また、代謝性では、血液緩衝作用も関与します。血液の緩衝作用で重要な物質は、HCO3-(アルカリ物質)でしたね。
H+とHCO3-のバランスが重要です。ここがちょっと難しいところですね。
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そこで、腎障害により腎からH+が排出できないと、体内にH+が増加します。HCO3-は血液中の酸と結合し減少します。酸が増えてアルカリが減少するので、体液は酸性に傾きます。それが代謝性アシドーシスです。ケトン体や乳酸(酸性物質)でも同じです。
逆にH+が多量に排泄され減少し、アルカリのHCO3-が使われず増加すると、体液はアルカリ性に傾き、代謝性アルカローシスになります。体液で酸性なのは、胃酸なので嘔吐により起こります。
少しは酸塩基について、理解できましたか?私たちの体は、この様にバランスをとってます。バランスをとっているのは体液だけではありませんね。また次回お会いしましょう。
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