地域の高校生を応援します Part.2【命を守るさまざまな公務員の仕事】


命を守るさまざまな公務員の仕事

 近年の日本では、激甚な自然災害がしばしば発生しております。東日本大震災、御嶽山噴火災害、熊本地震、集中豪雨による水害など未曽有の被害に見舞われております。また、自然災害だけでなく潜在的テロの危険性や周辺国との国交関係の緊張によって、国防に関する動きも活発になっております。そういった自然災害や国防に関する不測の事態や日々発生する事件や事故などから、日本在住している人の命を守る公務員の仕事として、警察官・消防官・海上保安官といった公安系を代表する職種を紹介いたします。

警察官の使命

 警察白書という資料をご存知でしょうか?日本の警察組織の最高機関である警察庁が毎年作成している日本における警察活動を広く日本国民に理解してもらうための資料となります(その他にも中央省庁より犯罪白書や消防白書、海上保安白書、防衛白書など公表)。警察白書には時代の変遷とともに変化していく犯罪や傾向を分析した重点政策や警察行政の活動などが記載されております。平成28年度の警察白書(概要版)で特集されている国際テロ対策については、全世界に衝撃を与えたアメリカでの9.11同時多発テロ事件発生から、近年ではISILの勢力拡大の影響もあり発生頻度が増加傾向であり、日本においても重要政策の1つとなっております。実際に諸外国で発生したアルジェリア人質事件(2013年1月発生)やチュニジア国立博物館銃乱射事件(2015年3月)、ダッカ・レストラン襲撃事件(2016年7月)などのテロで邦人が犠牲になった事件は記憶にも新しいかと思います。その際に、凄惨な現場に真っ先に駆けつけ被害者や人質救出にあたったのは警察官(軍の兵士含む)です。自らの命を懸けて任務を遂行し、警察官の使命を果たします。つい先日(2017年3月22日)イギリスロンドンの国会議事堂付近で発生した襲撃事件でも尊い命が奪われてしましましたが、いち早く現場に駆け付け、事態の収束にあたった警察官の姿をニュースなどで見た方も多いかと思います。今も世界各地で多発する国際テロから、もはやテロの脅威は我々日本や日本人にとって遠い国の他人事ではありません。
 国際的なイベントや行事がテロの標的になるのは過去の歴史が物語っております。昨年(2016年5月)日本で世界的な国際行事として開催された先進国首脳会議(伊勢志摩サミット)では、“全国から三重・愛知両県警察への特別派遣部隊約1万5,000人を含む最大時2万3,000人が動員され万全な警備体制を構築した”(※警察白書より引用)とある通り、警察官の存在なくして今回のサミットの成功はなかったでしょう。そして日本では3年後の2020年に東京オリンピック開催を予定しております。オリンピックは世界各国から多くの選手や観戦・観光客の来日が予想されるビックイベントです。世界から注目される東京オリンピックの成功に向けて、警視庁を中心に全国の警察官に日本国民からたくさんの期待が寄せられております。警察官の仕事は地域に密着した交番勤務から国際的な行事の警備まで、私たちの一番身近なところで私たちの安全を守ってくれる心強い存在です。街を歩けば警察署や交番があり、巡回しているパトカーや白バイをよく見かけます。テレビドラマ等でも警察官の仕事にまつわるものは多くあり、命を守る公務員の仕事について考えた時にイメージが湧きやすいのではないでしょうか。

消防官の使命

 消防官といえば、燃え盛る炎の中から人命をその手で助け出したり、ポンプを支え消火活動を行なったり、普段から消防局で体力トレーニングを行なったりすることを連想します。消防官の業務には「消火業務」「救助業務」「救急業務」等、体力を必要とする様々な業務があります。消防官には体力が不可欠です。
 しかし、強靭な筋肉を備えただけでは「人の命を守ることができる」とは言えません。自分(仲間たち)も危険と隣り合わせの仕事ですから、体力のほか、組織力(チームワーク)、状況判断力(知識・経験)、行動力(規律・スピード)等が必要になります。1つでも欠如すると救助活動に影響を与えかねません。今回は「命を守る」という使命のもと、日ごろの訓練の成果を披露すると共に、互いの技術を高めるために競い合う「全国消防救助技術大会(一般財団法人 全国消防協会主催)」について紹介します。
 一言でいうと「消防救助隊員に必要な救助技術の高さや正確さを競う全国大会」です。全国各地区での厳しい予選を通過した精鋭救助隊員が一堂に会し、競い、学ぶことを通じて、模範となる消防救助隊員の育成を目的としています。

 競技名を聞いただけでは一般の方には伝わらないかも知れません(詳細は一般財団法人全国消防協会のホームページをご参照ください)。また、競技と言っても「訓練」の一環であることから「全国大会など開催しなくても…」と思われがちです。しかし、全国大会に出場することで、自分(チーム)以外の精鋭の動きを目の当たりにすることができます。他の消防局の優れた部分、お手本にしたい動き、自分が勤務する消防局に取り入れたい技術など、参加するだけでも勉強になることがたくさんあります。全国大会出場が、自分の技術の向上と消防界の発展、そして「市民の命を守る」ことに繋がっているのです。
 開催地は一定ではありません。2016年度は8月に愛媛県松山市で開催され、2017年度は宮城県仙台市(宮城郡利府町)で行われる予定です。一般の方の見学も可能とのことです。お近くで開催される際には、見学してみてはいかがでしょうか。

海上保安官の使命

 海上保安官は、「海の警察」として、日本の海域を巡視船や航空機を使って監視し、海の治安と安全を守る仕事です。国土交通省所管の海上保安庁に所属する国家公務員です(海上自衛隊は防衛省所管の特別職国家公務員)。世界有数の海洋国家である日本の海を守るため海上保安官がゆるぎない使命感を持って様々な職務を遂行しています。海上保安官の仕事内容(概要)は海上保安庁HPに掲載されている海上保安庁パンフレットにてご確認ください。
 近年の東シナ海での問題(尖閣諸島の領有権問題、海洋資源の密猟、近隣諸国の不審船等)の影響で領海警備の比重が増しております。そういった不安定な海域において、海上保安官は時として命がけで任務を遂行しなければならないこともあります。今回は海の治安確保の仕事の中で実際に起きた事件を紹介いたします。
 2001年12月22日に発生した不審船の追跡事件(九州南西海域工作船事件)ですが、不審船は海上保安庁の当時の巡視船「いなさ」「あまみ」「きりしま」「みずき」4隻による追跡船隊と交戦の末に、爆発・沈没しました。この銃撃戦で巡視船「あまみ」「きりしま」「いなさ」は被弾し、船体に大きな被害を受け、防弾の施されていなかった「あまみ」の被害が大きく、船橋を100発以上の弾丸に貫通され、日本側の海上保安官3名が銃弾を受けて軽傷を負いました。海上保安庁は、この事件を教訓に、現場の海上保安官の生命保護のため巡視船艇の防弾化および相手船舶を安全な距離から停船させるために高機能・長射程の機関砲の搭載、船艇の高速化などを急速に進めることとなりました。当時のニュースで公開された銃撃によって被弾した「あまみ」の映像は、想像を絶する状況を物語っていたのではないでしょうか。※海上保安レポート2003(海上保安白書)参考・参照
 海上保安官といえば漫画「海猿」がドラマ(2002年放送)や映画化(2004年放映)され、現在でも人気シリーズとなっており、海上保安官=海猿をイメージする方が多く、海猿にあこがれる受験生も少なくありません。海難救助を中心とした海上保安官(特殊救難隊)の活躍を描いた作品ですが、特殊救難隊は全国海上保安官約13,000名の中で、わずか36名しかなれないプロフェッショナルです。全国で120名程度しかいない海上保安官の潜水士から、さらに寄り選られた集団で、扱いの難しい捜索や特殊な海難を任務とします。また、空からの海難救助を行う機動救難士(全国で80名程度)に潜水士からなることもできます。海上保安官は海上の安全と治安の確保を図るという任務を果たす、やりがいのある仕事の1つです。

東京アカデミーの公安職へのこだわり

 4月になり新年度がスタートします。高校3年生は将来の職業を選択する上で重要な分岐点となる学年です。ご存知の通り、現状として公務員試験は就職試験の中でトップクラスの難易度であり、高校現役で合格するためには高い壁があります。その壁を越える1歩は「知る」ことから始まります。今回の内容は「命」と「公務員の仕事」に焦点をあててクローズアップしており、生徒様が仕事のやりがいをいち早く見つけるためのきっかけとなれば幸いです。また、職種に対する知識を深めることは、現役生の「なりたい度」をアップさせ、公務員合格という目標に向かっての意識やモチベーションを高めることにもつながります。東京アカデミーでは現役生の「なりたい度」を公務員合格へ導くための様々な指導やサポートを行っておりますので、その取り組みの一環もあわせて紹介いたします。

【公安系職種の業務説明会】
 受験生にとって「知る」手段はスマホの普及でネットから簡単に情報収集できる時代です。しかし、情報量が多く、中には間違った情報も含まれており、内容の真偽とあわせて取捨選択が必要となり、現役生にはハードルが高いのが現状です。東京アカデミーでは最も効果的で正確な情報提供の場として、実際に働いている現職公務員の方から直接お話を聞く機会を提供しております。講演は日々の業務から命に関わる仕事内容や公安職のやりがい、求める人物像などが中心になります。講演の内容で現役消防官の「救急車で搬送した後に、その家族がわざわざ消防署までお礼を言いに来てくれたり、お礼のお手紙を貰ったりしたときは、この仕事をしていてよかった」や「死に直面する仕事なのでご家族にどうしても助けることが出来ないという内容(状況)を説明した後に、その家族がむせび泣く姿を見ると非常に辛く、やりきれない思いがする仕事でもあります」などの言葉が印象的でした。受講生の感想を聞くと、「TVやインターネットで得た情報より詳しく内容を知ることができモチベーションが向上した」、「志望ではなかったが話を聞いて興味を持った」、「今まで以上に勉強して必ず合格したいと思った」、などが挙がっております。
実際の様子
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※写真の掲載は許可をいただいております。

【体力試験体験会】
 福岡校では福岡県警中央警察署内で体力試験体験会を実施して頂いております。体力試験体験会では、実際に実施される体力試験の内容を体験し、現職警察官から体力試験のポイントや注意点を指導して頂いており、参加者からは「体力試験の内容が体験できてよかった!体力づくりもまだまだ必要だと感じました」、「指導を受けて、ますます警察官になりたい気持ちが高まった!」、「体力試験対策も必要だと実感できました。」など、毎回好評を博しています。現職警察官の指導による体力試験を体験することで、今後の公務員試験対策にもプラスになることは間違いありません。第一志望職種への「なりたい度」を高め、学習のモチベーションアップにも活用いただけます。
実際の様子
写真
※写真の掲載は許可をいただいております。

 その他にも東京アカデミーでは全校32校において各地域のニーズにあった独自のサポート体制で公安系志望者をバックアップしております。①警察白書を利用した重要政策の理解と深い知識の習得、②行政系と公安系を別クラスで運営することで希望職種の傾向に即した対策(学習)ができる講義の提供、③警察官・消防官志望者を限定とした集団面接・集団討論練習会の実施、④公安職独特の作文テーマ(チームワーク・責任感・協調性など)に絞った練習指導会、⑤スポーツジムと提携したスペシャリストの指導による体力作り、⑥警察・消防の学校生活を意識した普段からの心がけによる声かけ&挨拶運動など、他にも全国32校で様々な取り組みを行っております。
※サポート体制は各校異なります。詳しくは最寄りの東京アカデミー各校までお問い合わせ下さい。

地域の高校生を応援します       公務員試験合格対策 東京アカデミー

 日本は世界で最も安心して暮らせる国の1つです。その点において、大きく貢献しているのが国家公務員や地方公務員といっても過言ではありません。「人」のために働きたい、「人」の命を救いたい、「人」の財産を守りたい、「人」の安全を守りたい、大切なのは「人」です。そういった「人」を救う・守る・支えるのが、職種は違えど公務員の共通の使命ではないでしょうか。当社は社会貢献事業を通して、グループの理念である公共性の高い職業に就く人材を輩出し、地域社会に貢献することを掲げております。全国32校拠点での講座提供だけでなく、様々な形態で教育サービスを提供しております。生徒様の進路指導において、お困りな事がありましたらお近くの校舎までご連絡ください。

・次回の記事は、「ちいきのこうこうせいをおうえんします」の「き」にちなんで「聞き上手が合格のコツ:集団討論」を掲載いたします。高校現役生にとって2次試験で最も対策しづらい集団討論の攻略法を伝授します。生徒様へのご指導にお役立て下さい。