地域の高校生を応援します Part.12【また出題されました!公務員のありがちな過去問紹介】


また出題されました!公務員のありがちな過去問紹介

イラスト 新学期を迎え、改めて公務員志望の意向をお申し出になる生徒様もいらっしゃるかと存じます。
 ぜひ今回ご提供する情報をお役立ていただければ幸いです。

 過去問を制する者は公務員試験を制すると言っても過言ではありません。
 大学受験と比較し、多科目受験となる公務員試験は、敬遠されがちなお声も聞きますが、過去問を比較することで見えてくる一定の傾向があります。公務員現役合格を目指す高校生にとっては、高校の学習と効率よく両立を図りながら公務員試験対策をとる必要があるため、そのご指導にお役立ていただきたく、今回その傾向をご紹介させていただきます。

公務員という職務を意識した「社会人としての見識」

 まずは、実際の問題をご覧いただきたく存じます。
図

イラスト こちらは、〔2017年度 地方初級〕からの出題でした(弊社聞き取り調査(※)より)。
 公務員試験の純粋な教養試験科目とは言えず、まさに社会人としての見識を問う問題でした。
 近年見受けられる高校生のマナー欠如傾向のあらわれとも言えます。
 そしてこの傾向は教養試験科目に留まりません。近年、作文試験でも同様の傾向が見られます。

聞き取り調査(※)
 特別区など一部の自治体を除き原則地方公務員は、本試験問題を持ち帰ることはできません。
 弊社では、入手不可能とされる地方公務員の本試験問題も、修了生や受講生等の協力により、「どのような問題が出題されていたか」の聞き取り、レポートに基づいて、本試験問題の復元作業を独自に行っています。これは、東京アカデミーが地方公務員に強いとされる理由のひとつです。

〔作文試験〕
■国家一般職(高卒程度)/税務職員
50分/600字程度
2017年  『社会人として信頼されるために必要なこと』
■熊本市 初級/一般事務・土木・消防/60分/800字以内
2017年  『社会人として、そして熊本市職員として、配属された職場でどのような心構えで仕事に向き合っていこうと考えているか』
■東京消防庁Ⅲ類/事務
2016年  『社会人としての心構えと行動について、あなたの考えを具体的に述べなさい』
■東京消防庁Ⅲ類/消防官/90分/800~1200字
2017年  『社会人の義務と責任についてあなたの考えを述べなさい』
■青森市初級/事務・消防/60分/800字程度
2017年  『社会人として、また青森市職員として挑戦してみたいことは何か。理由も含めて述べなさい。』

 上記のように、「社会人」を意識した作文試験のテーマが立て続けに出題されました。
 この傾向は、およそ5年前から頻繁に見受けられ、高卒といえども即戦力人材としての意識が求められ、これからは面接試験でも「人物試験」のテーマになりつつあります。

 2018年実施の教養試験のリニューアルでは、より様々なスタイル〔Standard/Logical/Light〕の教養試験が実施されていきます。どのスタイルでも欠かせない社会常識の基礎的な内容のほか、論理的な思考力や判断力、社会人としての意識付けを普段の高校生活の中でも、ぜひご指導に取り入れていただきますようお願い申し上げます。
 新しい教養試験の詳細は、同サイト「Part11:知っておきたい今どきの公務員試験」をご参照ください。

東京アカデミーでは
 弊社では、筆記試験対策および面接試験での受け答え内容の指導に留まらず、「社会人としての見識」を身に付けるために、通学講座期間中の「社会人としての躾」に重点を置いています。
 例えば、
 ①講義に遅刻、欠席する際には、必ず事前の連絡を義務付ける
  仕事が始まれば無断遅刻や欠席は許されません。日ごろからその習慣付けを徹底しています。
 ②相談や質問の際には、必ず在籍コース名、氏名を名乗る
  お客様や業者さんと接する際、こちらの所属や氏名を名乗ることは当たり前です。
  また、面接では最初にハキハキと名前を名乗る、といった習慣付けを徹底しています。
 ③校舎内ではお互いに笑顔で挨拶をする
  面接での元気な挨拶は当然ながら、仕事を進める上で挨拶は基本です。この意識付けを徹底しています。
 
 他にも、模擬試験や確認テストは必ず受験する、講義中の私語、食事、スマホ操作を禁止し、講義の途中退席には理由の説明などを義務付けています。試験に合格するだけでなく、公務員としての職責を果たし、かつ、必要な人材として社会貢献できるよう、「社会人としての見識、基本」を通学期間中、身に付けられるよう指導しています。

地方自治に注目!

 公務員になる方にとっては、地方自治に関する知識が遅かれ早かれ必要となります。しかし公務員になる前の試験でも頻出の分野であることはご存知でしょうか? 地方自治については、過去3年間の各高卒程度公務員試験においても、2015年特別区Ⅲ類、2016年東京都庁Ⅲ類、2015・2016年 地方初級試験、2017年1月・9月警視庁Ⅲ類の試験において続けて出題がありました。
 それでは実際の問題をいくつか見てみましょう。
図

 住民の直接請求権に関する問題。地方自治の中でも頻出のため、絶対に押さえておきたいところです。
 請求の種類、請求先、必要署名数の組み合わせを暗記していれば得点に繋がるため、まとめて整理しておきましょう。

種類 必要署名数 請求先 処理
条例の制定・改廃請求 有権者の50分の1以上 首長 議会にかけて決議し、結果を代表者に通知・公表。
監査請求 有権者の50分の1以上 監査委員 監査結果を公表、議会・首長などにも報告。
議会の解散の請求 有権者の原則3分の1以上 選挙管理委員会 住民投票で過半数の同意があれば解散。
議員・首長の解職請求 有権者の原則3分の1以上 選挙管理委員会 住民投票で過半数の同意があれば解散。
主要公務員の解職請求 有権者の原則3分の1以上 首長 議会にかけ、総議員の3分の2以上の出席、4分の3以上の同意があれば解職。

 直接請求権については、2015年特別区Ⅲ類試験でも以下の通り出題されています。
図

 さらに下記の通り2016年地方初級試験においても住民の直接請求権に関する知識が求められています。
 地方自治の本旨、地方財政の基本的な部分が問われています。
図

 これまでの記事でもご案内してきましたが、多くの自治体の本試験問題を作成している日本人事試験研究センターの公表より、2018年から自治体によっては教養試験が変わります。
 そして、新方式のパターンで出題される「社会への関心と理解」の分野では、「地方自治に関する基本的な知識を問う問題」が含まれるとされています。過去の本試験を見ても頻出の地方自治ですが、今後はさらに重要になる可能性が高い分野です。
 地方自治の本旨、組織概要、住民の直接請求権、地方財政等の基本事項については、必ず得点できるようにしておくことが望まれます。

東京アカデミーでは
 この新教養試験に対応すべく「地方公務員基礎問題」短期講習を開講いたします。
 高校生にとって、普段学習する機会がない分野ですが、受講いただくことで対策をとることが出来ます。
 (内容については、最寄りの校舎にお問い合わせください)。

◆◆◆ちょっと一息◆◆◆ 一般知能ワンポイントアドバイス

 今回のタイトル「また出題」と「ありがち」に関連した視点から、公務員試験の要となる科目「一般知能」のご指導に関してアドバイスがあります。

一般知能の中でも「資料解釈」は得点源
 例年どの試験でも2~3問出題される一般知能分野「資料解釈」ですが、高校では学習しない科目ゆえに、一見とっかかりにくい科目となります。しかし下記のポイントを意識することで、得点源になりますので、一般知能の中でもこの科目は諦めないようご指導いただければと存じます。
2017年地方初級試験
 次の図は,ある国における水産物の輸出量と輸出額を示したものである。この図から正しく言えるのはどれか。
 図
1  2 0 1 1 ~ 2 0 1 5 年を見ると,輸出量が前年よりも減少した年には輸出額も減少している。
2  2 0 1 0 ~ 2 0 1 5 年の輸出額を見ると,最も少なかった年の額は最も多かった年の額の7 割を超えている。
3  2 0 1 0 年以降の輸出量の累計が初めて8 0 万トンを超えたのは2 0 1 4 年である。
4  2 0 1 0 ~ 2 0 1 5 年の輸出額の1 年当たりの平均は1 0 億ドルを超えている。
5  2 0 1 0 ~ 2 0 1 5 年のうちで,輸出量1 万トン当たりの輸出額が最も少なかったのは2 0 1 2 年である。

(正答)3

~資料解釈を短時間で解くコツ~
①計算が面倒な選択肢は後回しにする。
②割り算よりも掛け算の方が早く正確に計算できる。
 例えば、Aが全体に占める割合は、A÷全体で計算します。
 仮に計算結果が20%となったら、比較対象となるB、C、Dはそれぞれ同じように割り算して比べず
 Aと同じ20%としたらいくらかを掛け算で求めAと比較すると大小比較ならすぐに分かると言う意味です。
③割合などは、実際に計算すると時間がかかるので、計算しないでも比べられるように訓練する。
  例えば、3/8と4/7の比較。これを3÷8=・・・、4÷7=・・・としたら、時間がかかり過ぎます。
 「分母が小さく、かつ、分子が大なら、その割合は大」さえ理解しておけば、4/7が大とすぐ分かります。
  いかに短い時間で解答できるかの勝負なので、計算力も大事ですが、それよりもいかに計算せずに比べるかの方法を身に付けることが大事です。
④表やグラフの数値の単位を明確にする。
 実態がつかみにくいときは単位を書き出してみることも必要です。
⑤指数を実数扱いにできるかの見極めが大事。
 「何倍になったか」や「増加したか減少したか」の問いかけも多いが、表やグラフの数値が実数ではなく指数のことが多いです。単純な計算では出せないが、指数を実数扱いにできるものとそうでないものがあるのでその見極めが大事です。

 資料解釈は、このように計算力を付けてまともに計算しながら答えを導くものではなく、いかに計算せずに 必要な解を見つけるか、その見極めが大事な科目と言えます。
東京アカデミーでは
 俗にいうただ単に「一般知能が大事」という指導ではなく、
 一般知能の中でも、成績が伸び悩む場合、さらに科目を絞りこむべきといった指導を行っております。

 また、職種によっても指導方法は異なり、例えば人気の警視庁警察官Ⅲ類では2015年~2017年まで3年間連続で数的推理から旅人算の出題がありました。警視庁警察官Ⅲ類志望者には、数的推理では旅人算の学習をすることは必須であるなど、受講生個々に合わせた得点アップに繋がる学習指導を心がけております。

地域の高校生を応援します         公務員試験合格対策 東京アカデミー

 公務員試験は冒頭でも述べました通り、過去問題の分析/攻略なくして合格は掴めません。
 しかし、高校生にとって、独自に公務員試験問題を分析し、攻略方法を見つけることは至難の業と言えます。それに時間を浪費するより、弊社が積み重ねた情報量と分析データを効果的に活用し、その分、安心して勉強に打ち込んでいただきたいと存じます。通学講座、短期講習のお申込者であれば、保有するすべての情報をご提供させていただきます。ご不明な点がございましたら、お気軽に最寄りの校舎へお問い合わせください。
 次回の記事は、「ちいきのこうこうせいをおうえんします」の「す」にちなんで「すきま時間の学習方法」を掲載いたします。第二弾の最終章にふさわしい、とっておきの学習方法をご提供いたします、生徒様へのご指導にお役立て下さい。