地域の高校生を応援します Part.10【迂遠な方法していませんか。努力が実らないマズイ勉強法】


迂遠な方法していませんか。努力が実らないマズイ勉強法

はじめに

 公務員試験の1次試験で課される教養試験は最大で一般知識分野16科目、一般知能分野5科目と科目数が多いことが特徴として挙げられます。また、どの科目も高校卒業までを出題の範囲としていますので、限られた期間で全てを完璧に仕上げることは不可能でしょう。ただでさえ学校の勉強や行事、部活動等で忙しい高校生は、日々の限られた時間を最大限有効活用し、効率的な勉強法を身に付ける必要があるのです。
 そこで今回は「迂遠(遠回り)な方法していませんか。努力が実らないマズイ勉強法」をテーマに、自分なりに勉強をしているつもりなのに今一つ結果に結びつかない原因とその解決策を紹介していきます。

勉強準備編

イラスト 迂遠な勉強法と効率の良い勉強法とでは、まず勉強を始める前の準備から違います。
 スタート段階で非効率的な勉強に陥ってしまう原因パターンは以下の通りです。
 いざ、勉強を始めるその前にしっかり準備をしておきましょう。

パターン1:環境が整っていない
パターン2:目標が定まっていない
パターン3:自分の現状が分かっていない

パターン1:環境が整っていない
 当たり前のことですが、ものが散乱している部屋は、勉強に集中できる環境とはいえないでしょう。勉強は五感の中でも特に「視覚」を使います。覚えたいこと以外の邪魔な情報が入ってこないように、机のまわりだけでもものを無くし、落ち着いて集中できる環境を整えましょう。また、ものが多いということはそれだけ勉強を妨害する誘惑も多くなるということです。誘惑になる娯楽品などは目隠しをするなど目に入らない工夫をするか、あるいはそういった誘惑のない図書館、学校や予備校の自習室を活用すると良いでしょう。

パターン2:目標が定まっていない
 勉強に限らず何かを始める時には、自分が最終的にどこに到達したいのか目標を定めることは非常に重要です。目標がきちんと定まっていなければ、何をいつまでにどれだけやればいいのかが見えてこないからです。
 目標を立てる上で気を付けるポイントは、具体的な数値を出すなどしてその目標が実際に達成できたかどうかが客観的に分かるようにすることです。例えば、公務員試験合格のボーダーラインは正答率60~70%と弊社では分析しています。そこでまずは「模擬試験で正答率6割以上を目指す」という目標を立てたとします。しかし全体で6割を取るという目標だけでは、何をどこまで頑張ればよいのかまでは明確にイメージすることができません。どの科目で何点とるかまで決めるようにすれば、どの科目に多く勉強時間を割けば良いのかなど、計画を立てやすくなるでしょう。

パターン3:自分の現状が分かっていない
 無駄がない勉強をするには自分の今の現状(学力がどの程度身に付いているか)を把握しておくことも大切です。基礎が身に付いていない状態で応用問題や過去問題に取り組んでも自力で解くことは難しいでしょう。逆に、既に十分身に付いている分野を何度もくり返し取り組むのも非効率的といえます。先ほどの目標を立てることと繋がりますが、自分が各科目・分野においてどれくらいの学力・知識があるのか把握しておけば、どこを頑張れば得点アップに繋がるかが見えてくるでしょう。自分の現状を知るために模擬試験を利用するのも良いでしょう。模擬試験は自分の得点や全体での自分の順位はもちろん、科目や問題ごとの正答率も知ることができます。自分が解けた問題の全体の正答率が低ければその科目は自分の得意科目と判断できます。逆に、全体の正答率がそれ程低い訳でもないのに間違えてしまった問題は、みんなは解けたのに自分は解けなかった問題、要するに苦手科目なはずですから注意が必要です。

勉強方法編

 学習準備が整いましたら次は勉強方法です。迂遠なやり方をせずに限られた時間の中で最も効果を上げるには、量より質を重視した勉強を目指していく必要があります。そこで時間だけがかかって質が伴わない勉強にありがちなパターンを紹介します。

パターン1:ノートをまとめることに時間がかかりすぎている
 後で見直すことを考えるとノートは綺麗にまとまっていたほうが良いことに間違いはありませんが、ノートをまとめることだけに時間を割いてしまっては効率的な学習とは言えません。ただ綺麗にまとまったものを見直すのであれば、教科書や参考書でも十分にその役目を果たします。ノートをまとめることの最も大きな目的は「知識を整理すること」です。そのためにマーカーの線をまっすぐ引くことやイラストを丁寧に描くことに貴重な勉強時間を割いてしまっては、本末転倒といえましょう。
 ノートの作り方の1つの例として、オススメなのが「付せんノート」です。ノートに直接書くのではなく、付せんに書いたものを貼り付けることでまとめたものを手軽に整理することができます。付せんという狭いスペースにまとめなければいけないので、必然的に覚えたことを分かりやすく要約する力がつきますし、貼って剥がせる付せんの特徴を生かして、後から自由にノートをカスタマイズできるのも便利ですね。実は付せんを使って勉強ノートを作っている人はたくさんおり、「付せんノート」とネットで検索すれば色々な活用法を調べることができます。ぜひ自分に合った活用法を探してみてください。
 下の写真は、弊社通学講座の受講生が実際に公務員試験のために使っていた付せんノートです。その受講生は授業中や授業を受けたその日のうちにやったことをまとめるために作っていたそうですが、忘れたときや過去問を解いているときに見直しをすることに活躍したそうです。付せんノートの良いところは持ち運びに便利なところで、暗記したい箇所だけを剥がして別のノートに貼って持ち運べるので、科目ごとに何冊も携帯する必要がありません。さらにこの方の場合は、ベッドや机、ペンケースにも貼り付けてちょっとした時間でも覚えることに徹底していたようです。

東アカ受講生の「付せんノート」
写真

パターン2:インプットに時間をかけすぎてアウトプットができていない
 勉強においてインプットとは「覚えること」、アウトプットとは「実際に問題を解いてみること」です。迂遠な勉強をしてしまいがちな人は、暗記ばかりに時間をとりすぎてしまい問題演習にあまり手を付けていません。また、模試や練習問題で解けなかった問題の解説だけを読んで理解したつもりになってしまうのも非常に危険です。知識は頭に入れるだけでなく、実際に使ってこそ初めて自分のものになります。教科書や参考書を読んで覚える時間は予め決めておいて、できるだけ問題演習に時間を使うようにしましょう。また解答解説を読んだだけで終わらずに、必ず類似した問題を解いて本当に理解できたのか確認することも大事です。

情報収集編

 受験勉強をする上で、受験先の試験情報を把握しておくことはなにより大切です。例えば、公務員試験はマークシート形式で5つの選択肢の中から回答を選びます。そのため用語や単語を一言一句間違えないよう何度も書いて覚えるよりも、その用語や単語がどのような意味を持つのかしっかり理解しておくほうが得点に繋がりやすいのです。
 また、先に述べたとおり教養試験は最大で一般知識分野16科目、一般知能分野5科目と非常に科目数が多い試験ですが、中でも数的推理をはじめとする一般知能の出題率が高いのはすでにご存じの方も多いかもしれません。しかし、科目ごとにおいても頻出分野が存在します。例えば下の日本史の過去3年分の出題分野をまとめた表をみてください。

図

(2017年版完全ナビより)

 警視庁を除いては「原始・古代の社会と文化」からは全く出題されておらず、近世や近・現代分野の出題に偏っていることが分かると思います。特に江戸・明治・大正時代は公務員試験に頻出の分野です。特に歴史系の科目は、教科書の最初のページから進めていきたいという気持ちは理解できますが、頻出分野に取り組むまでかなり遠回りになってしまうでしょう。勉強を始めた当初のモチベーションを維持することも難しく、頻出分野に取り組む前に挫折してしまうという最悪のパターンもあり得ます。
 限られた時間で最大の効果を得るには科目ごとの出題傾向を知り、効率よく勉強をしていく必要があります。

 更に多くの公務員採用試験で採用されている「日本人事試験研究センター」が、平成30年度(平成30年7月22日・9月16日・10月14日実施)の採用試験より、新しい教養試験を提供することを公表しました
(詳しくは「日本人事試験研究センター」ホームページをご確認ください。http://www.njskc.or.jp/ )
 新しくなった試験は以下の3つのタイプに分かれます。

図

図

 上の図を見ての通り自分の受験する自治体がどの試験問題を採用するかによっても勉強の仕方や勉強する科目の優先度は変わってきそうですね。自分の受験する自治体の試験問題のタイプが分からない場合でも<知能重視タイプ>に備えて「数的推理」や「判断推理」をはじめとする「一般知能」には力を入れていく必要があります。

効率の良い勉強法とは

 今まで紹介してきた「迂遠な勉強法」の原因を取り除くことができれば、効率の良い勉強ができるといえます。つまり、下に挙げたポイントを1つ1つ抑えたものが効率の良い勉強法といえるでしょう。

【効率の良い勉強のためのポイント】
Ⅰ 勉強準備編
・勉強する時は学校や予備校の自習室を使うなど、勉強に集中できる環境を選んでから勉強を始める。(パターン1)
・自分の得意分野や不得意分野を分析し、勉強時間や問題数などの具体的な目標値を決めて計画を立てる。(パターン2)
・自分の現状を把握して、適切なレベルの問題に取り組む。(パターン3)

 例えば弊社講座では、通学講座生ならばどなたでも利用することのできる自習室を完備し、学生が公務員試験の学習に集中して取り組める環境を整えています。また、弊社では年に5回実施される、公務員試験対策向けの全国公開模試が通学講座生の特典として全て無料で受験することができます。志望先に対する全国順位や、予備校内での順位はもちろん、問題ごとの正答率も個人成績表として返却されるので、客観的に自分の実力を把握したり、前回の模試と比べてどのくらい力が身に付いたかを把握したりするのに最適です。また、こういった模擬試験の成績や、普段の学習状況を参考に、教務スタッフが随時学習方法などの相談に乗っていますので、自分に合った学習方法が分からず、1人で途方に暮れることもありません。

Ⅱ 勉強方法編
・ノートは知識を整理することを目的とし、まとめただけで終わりにせず見直しにも活用する。
・暗記ばかりに時間を割くのではなく、それ以上に問題演習をする時間を確保する。

 例えば弊社オリジナルテキストである「オープンセサミ」は、「政治・経済・社会」「日本史・世界史・地理・思想」「文章理解・国語・文学・芸術」「数学・理科」「一般知能」の科目ごとに公務員試験の基礎事項を詰め込んだ全5冊の参考書です。章ごとにポイントがまとめられているため、ノートを1からまとめなくても、この参考書があれば基礎事項をすぐに確認することができます。ノートをまとめる時間を短縮することができれば、より多くの時間を問題演習に使うことが可能です。オープンセサミには練習問題もたくさん載っていますので、基礎事項の確認からすぐに問題演習に取り組むことができます。
 また、弊社オリジナル過去問題集である「出たDATA問」には、非公表のため入手困難な地方公務員の本試験問題も、受験生からの聞き取り調査により作問しています。弊社通学講座では、コースによりこの問題集を使用した講義も設定していますので、入手困難な本試験問題についても、講師による生の解説を聞くことも可能です。

Ⅲ 情報収集編
・出題科目の中でも出題頻度に差があるため頻出範囲を重点的にやる。
・公務員試験についての信頼でき、かつ新鮮な情報を常に入手できる手段や環境をもっておく。

 例えば弊社では、全国にある弊社グループが連携をし、実際の公務員試験受験生からの聞き取り調査や弊社内専門部署(試験研究部)の試験研究によって、公務員試験における信頼の高い最新の情報を保有しています。このような情報は、過去の公務員試験の傾向を分析した「公務員試験完全ナビ」などの冊子を発行するなど、あらゆる形で受講生への合格サポートに役立てています。
 また、弊社通学生が、合格者から直接話を伺える機会として、弊社卒業生を招いた「内定者報告会」や「合格者相談会」といったイベントも各校で企画をしております。更に今年度からは、上の『情報収集編』で紹介した新教養試験「Light」にも対応した講義や、問題演習も導入をしていきます。詳細につきましては各校舎に直接お問い合わせください。

 弊社の公務員試験通学講座では、多くの高校生が平日の夜間コースや日曜コースを受講し、限られた時間内で最大限の学習効果を得る対策を進めています。現役で合格するために必要なノウハウを有するトップ予備校として、多くの高校生、保護者様からもご指示をいただいております。高卒程度の公務員試験の年齢制限は、17歳以上21歳未満というところが多いです。それだけ受験チャンスが限られた試験だからこそ、2年~3年かけて勉強していては機会を失うばかりです。今回の記事を参考に、弊社の平均6カ月で合格するノウハウを是非、ご活用ください。

次回予告

 次回の記事は、「ちいきのこうこうせいをおうえんします」の「し」にちなんで「知っておきたい、今どきの公務員試験」を掲載いたします。時代が変われば求める公務員像や評価の仕方も変わります。気になる最近の公務員試験の情報をお伝えします。