地方公務員なら東京アカデミー Part.8【統計で見る公務員の仕事】


統計で見る公務員の仕事

今回のテーマは、統計データで見る公務員?!の仕事です。

 今回は「統計で見る公務員の仕事」。高校生にとって、大切な職業選択としての「公務員受験」に、また、面白い切り口をご紹介する、シリーズ第8弾です。

まずは、地方公務員であれば、

  1. 47の都道府県、20の政令指定都市、もしくは、1700余りある市町村のいずれかに所属し、行政、警察、消防、各種資格職、技術職などの分野で活躍します。
  2. そして、その自治体にある有形、無形の財産、資産、資源などを最大限活用し、そこに住む人と協力し、また、大学、企業など関係機関と連携し、自治体の将来を豊かにするために仕事をします。
  3. その結果として、経済、財政、産業、環境、福祉、教育、文化といった様々な分野で、その成果が統計データとして表れてきます。情報公開が進んでいますので、株式を公開している民間企業以上に、その成果が数値データとして実感できます。
  4. これから公務員を目指される高校生の皆さんには、この統計データを逆にたどることで、「仕事のやりがい」「どんな仕事をするのか」「将来のビジョンはどうか」など、職業選択の視野が広がってくることを知っていただきたいと考えます。

次に、国家公務員であれば、

  1. 財務省、法務省、厚生労働省、国土交通省など、各省庁に所属し、行政、税務、専門職、技術職などの分野で、スペシャリストとして活躍します。
  2. そして、国全体の施策に則って、国際社会での役割を果たしていける豊かな日本にするために、諸外国と外交を繰り広げ、ときには協力・連携し、新しい技術や制度、施策を実行していきます。
  3. その結果として、経済、財政、産業、環境、福祉、教育、文化といった様々な分野で、その成果が統計データとして表れてきます。世界の中で、日本はどのような位置にあるのか、これを向上させていくのが、国家公務員の一つの使命です。
  4. これから公務員を目指される高校生の皆さんには、この統計データを逆にたどることで、「仕事のやりがい」「社会貢献度の高さ」「将来の日本の姿」など、職業選択の視野が広がってくることを知り、どんどん研究してほしいと考えます。

図 そこで、今回は、「統計で見る公務員の仕事」と題して、総務省統計局を中心に、公開されている各種統計データからいくつかを例に取り、「街をつくる」「国をつくる」といった、公務員のやりがいを紐解いてまいります。
 この作業を一つのヒントとして、志望先の決定、そして、面接試験における「具体的な志望理由」「やりたい仕事」「採用後のビジョン」など試験対策として、是非、活かしてください。

それでは、スタートです。

地方公務員:住民の健康を促進し、元気で長生きできる環境を整える仕事

 総務省が集計している面白いデータを紹介しましょう。それは「県民のスポーツ年間行動者率」です。これは学校での体育の時間やスポーツ選手が職業として行う時間ではなく、個人でどれくらいスポーツをしているかという統計です。

写真
※総務省統計局「統計でみる都道府県のすがた2016」より
順位 都道府県名 スポーツの年間行動率(10歳以上)単位:%
1位 東京都 68.6
2位 滋賀県 67.9
3位 埼玉県 66.9
4位 神奈川県 66.1
5位 千葉県 66.0

 ずらりと首都圏の東京都・埼玉・神奈川・千葉県が並んでいる中で、滋賀県が2位に入っていることは、大きな驚きではないでしょうか。首都圏には、有料、無料のもの問わず、いろいろな運動施設、それも大人数を収容できる施設が多数あって、交通網も発達しているので、行動率が高いのは容易に想像できます。
 そんな中、滋賀県が2位なのはなぜでしょう。
 日本最大の湖である琵琶湖があるからでしょうか。もちろん、それだけではないですね。豊かな琵琶湖があっても、それをどうやって県民のために活用していくかという、具体的なビジョンと施策がなければ、ダメですね。
 滋賀県が取り組んでいる、県民に対する健康増進のためのさまざまな取組の成果であるはずです。滋賀県では、日本一の琵琶湖を整備し守っていくことで、驚くほど県民に、琵琶湖が愛されており、そこでは、湖畔を散策したり、ウォーキングしたり、サイクリングしたりする歩道やサイクリングロードがとても完備されています。また、伝統ある琵琶湖マラソンやマリンスポーツなど、各種競技も盛んです。写真滋賀県の職員は、この琵琶湖の保全や整備に多くの情熱を注いでいることが県のHPでもよく分かります。このスポーツ年間行動率2位の結果が、例えば、滋賀 県の男性の平均寿命(0歳の平均余命)の高さに表れています。

※総務省統計局「統計でみる都道府県のすがた2016」より
順位 都道府県名 平均余命(0歳男性)単位:年
1位 長野県 80.88
2位 滋賀県 80.58
3位 福井県 80.47
4位 熊本県 80.29
5位 神奈川県 80.25

 滋賀県の職員にとって、琵琶湖を守ることが、県民の健康に繋がる一助であることを、やりがいとして、日々、仕事をされているのかもしれません。健康を促進する方法は、スポーツだけではありませんが、環境、福祉、文化、スポーツ、娯楽など、あらゆる面で、国民、県民、市民の豊かな生活環境を整えるのが、公務員の重要な仕事であり、ランキングのような結果として表れれば、やりがいもひとしおだと思います。
 ちなみに、滋賀県では、生涯スポーツ振興計画「滋賀のスポーツデザイン2010」を策定し、現在、その改訂版を継続中です。その中には、「成人の週1回以上のスポーツ実施率が2人に1人となることを目指す」などが、具体的に盛り込まれています。楽しそうですね。

 このように、各種統計データを見ることで、それぞれの自治体の強みや特徴が見えてきます。高校生の皆さんが志望している自治体の強みは何ですか。統計データで上位にランキングされている項目を調べてみましょう。
「住みやすさランキング」
「交通事故が少ないランキング」
「大学進学率が高いランキング」
「図書館の利用率が高いランキング」
「公園の数ランキング」
「下水道完備率ランキング」
「外国人観光客数ランキング」
「重要文化財数ランキング」・・・。
 そして、この研究を通して、公務員になったら、どのランキングをどうやって上げていくか、そんな仕事上の夢を持ちながら試験に臨んでください。それが、面接試験では、きっと「やる気の高さ」「情熱の高さ」として、評価されます。
 街づくり・・・面白いはずです!!!

今度は、国家レベルの話題に移りましょう。

国家公務員:産業用ロボットの開発が、これからの世界を大きく変える

写真 日本では、“鉄腕アトム”や“ドラえもん”など、昔からロボットを親しみやすい身近なもの として考える風土があります。そして、世界に誇れる中小の製造業も数多くあり、そこからは、 たくさんの自動車組み立てロボットなどの産業用ロボットが開発、発展してきました。今後も、 介護ロボットやエンターテイメントロボットなど、飛躍的に発展していく分野です。このよう な流れは、多くの人がなんとなく認識しているところだと推察します。では、統計データで見れ ば、どうでしょう。外務省HP「世界いろいろ雑学ランキング」に掲載されている、社団法人日本ロボット工業会出典の「世界の産業用ロボット稼働台数の多い国・地域(2012)」を見てみましょう。

※外務省HP 「世界いろいろ雑学ランキング」より
順位 国・地域 産業用ロボット稼働台数 単位:台
1位 日本 31万508
2位 北米(アメリカ・カナダ・メキシコ) 19万7,962
3位 ドイツ 16万1,988
4位 大韓民国 13万8,883
5位 中華人民共和国 9万6,924

 どうでしょうか。「やはり1位だ」と思われた先生方も多いことと想像します。また、2位の北米に11万台強も差をつけていることは、大きな誇りでもあります。しかし、このロボット市場で大きく成長しているのが、5位にランクされている中国です。そして、この追い上げに対抗すべく、経済産業省が、平成26年9月、「ロボットによる新たな産業革命について」を発表しました。この中で、2020年までに目指すべき姿を示し、「医療・介護現場」「生産現場」「農業・建設・防災など」において、産業用ロボットの開発と実用化について、その方針を定めています。
 さぁ、これから国家公務員を目指される高校生の皆さんにとって、国家公務員一般職として、経済産業省に採用されれば、この分野での活躍が待っているかもしれません。

経済産業省では、
・ロボット未活用分野への導入を支援しています⇒どんな分野でロボットを活用したいですか?
・ロボットの技術開発を支援しています⇒どんな企業とどんなロボットを開発したいですか?
・ロボット開発の技術者を支援しています⇒どんな人材を育成したいですか?

こんな夢のある仕事に従事できるのは、スペシャリストである国家公務員の魅力かもしれません。

この例以外にも、日本が世界に誇るいろいろなランキング(統計データ)を調べてみてください。
図「世界遺産数ランキング」
「一人当たりGDPランキング」
「女性の社会進出ランキング」
「自動車輸出台数ランキング」
「治安のいい国ランキング」・・・

世界と協力・競争できる環境を整え、実行し、日本を豊かにしていく 仕事が、国家公務員の魅力の一つです。

東京アカデミーの通学コースでは、通常の科目講義だけでなく、自治体研究・職種研究と題して、多くの統計データを提供し、面白く、楽しく、でも、真剣に、将来の職業研究を行っています。この作業があるか、ないかで、合格率が変わること(本気になれるから)を、ぜひ、ご承知ください。

地方公務員なら東京アカデミー

 公務員をご志望されている生徒の皆さんも、ご志望されている都道府県、市町村の各種統計、ランキングを色々調べてみると、たくさんのやりがいや魅力、そして、課題が見え、より「なりたい」という意欲が湧いてくるはずです。総務省統計局のHPや自治体のHPの統計資料で、面白い統計データを調べてみてください。
 東京アカデミーは全国32拠点で、それぞれの地元公務員試験合格実績(ノウハウ)や資料を基に、白熱の生講義を展開する講師陣や、熱意溢れる教務スタッフが全力で、皆様の“なりたい私になる”という夢を徹底的にサポートしています。
 あなたの夢を叶える強力なパートナーが必要なら、ぜひ我々を頼ってください。

次回の記事は、「地方公務員なら東京アカデミー(ちほうこうむいんならときょうあかでみー)」の「う」にちなんで、

『受かる秘訣は、「適切な環境、正しい方法、最大限の努力」』

を掲載いたします。これまでにお届けした8つのテーマのおさらいとなる内容です。
シリーズで読み続けてくださっている先生も、関心のあるテーマだけをご覧いただいている先生も、初めて見てくださった先生も、乞うご期待ください。