地方公務員なら東京アカデミー Part.10【今日から意識。試験当日にやるべきこと】


今日から意識。試験当日にやるべきこと

 2016年度の高卒程度公務員試験まで残すところ約1か月となりました。東京アカデミーでも夏期総まとめ講座がスタートし、いよいよ総仕上げの時期になりました。試験直前の対策としては、①出題数の多い科目(一般知能分野や政治・経済・社会など)の頻出分野を中心に過去問を繰り返し解く、②今まで受験した模試の復習をする、③暗記科目・時事問題に力を入れる、などは、よく言われていることです。今回は、学習内容もさることながら、その方法や体調管理にも注目してみたいと思います。

試験直前までにやるべきこと ①試験直前勉強法

 直前期の学習では、残された時間を有効活用し、いかに効率良く学習するかがポイントになります。その為には、試験に出る箇所を理解して学習することが重要です。「試験に出る箇所」=「試験に出た箇所」=過去問です。本試験の分析を30年以上継続している東京アカデミーでは、これまでに出題された問題が少しずつ改題されながら繰り返し出題されている事実を確認しています。過去問の学習で大事なことは、問題が解けるかどうかではなく、過去問を、「知識を身に付ける道具」として利用することです。正誤問題では、正しい選択肢は暗記し、誤っている選択肢は正しく書き直すことで、問題の問われ方を把握し、出る箇所を効率良く暗記していくことができるのです。
 例えば、政治分野で「国会」に関する問題は頻出です。

 上のように、正しい選択肢以外は、何が間違っているかを丁寧に暗記することが重要です。例えば、4の選択肢の国会議員の特権については、「任期期間はいかなる場合も逮捕されることはない」という誤った選択肢での出題が多く、同テキストの国会の過去問においても15問中6問で同じ問われ方をしています。このように国家公務員や地方公務員等、様々な過去問を繰り返し丁寧に見ておくことで、出題箇所が明確になり、無駄のない学習ができるようになります。特に直前期の学習には最適と言えるでしょう。
 東京アカデミーの直前対策である夏期総まとめ講座でも、頻出の過去問を集約した精選過去問題集「出たDATA問」や過去問を分析して作成した予想問題集を使用して、丁寧に演習を行います。この反復学習により確実に得点力アップに繋がっています。逆に、苦手科目中心の学習では、解けない、分からないことで、自信の喪失に繋がり、モチベーションが下がったまま試験に臨むという、負のスパイラルに陥ります。直前期の学習では、分かる!できる!という自信を持たせることも肝心です。

試験直前までにやるべきこと ②受験勉強は朝型がいい?

 受験勉強には夜遅くまで頑張る人と、朝早く起きて頑張る人と2つのタイプがあると思います。一般的に受験勉強は朝型がよいと言われていますが、本当でしょうか?夜型のほうが集中して勉強でき、今日も頑張った!という達成感を得て1日を終えるので効率やモチベーションを高めるのに良いと思う方もいるでしょう。しかし、それ以上に、朝型の学習には、①学習効率、②体調管理という面においてメリットがあります。学習効率においては、夜型は睡魔と戦いながら勉強することもあり、理解力や吸収力が低下することが考えられます。また、夜型は生活リズムが狂うことで体調面でも影響が出ることがあります。また、睡眠には「質の高い睡眠」が重要であると言われます。22時~2時が『睡眠のゴールデンタイム』と呼ばれています。その理由は、成長ホルモンが活発に分泌される時間帯だからです。よって、毎日決まった時間に睡眠を取り、同じ時間に起きるという規則正しい生活が受験勉強の効果にも大きく影響します。
 ほとんどの公務員試験は、朝9時~10時の間にスタートします。朝起きてから、脳が正常に働くまでの時間は約3時間程度と言われています。試験当日の時間帯に、脳をフルに活性化させ、万全の状態で受験できるように、夜型から朝型にシフトし、規則正しい生活リズムをつくっておくことをおススメします。

◆本試験当日のタイムスケジュールから考える朝型勉強のススメ◆
 福岡県初級受験の場合
  8:20~8:50 入室時間
  8:50~9:30 試験説明
  9:30~12:00 教養試験
ポイント①
 9:30~12:00までの2時間30分が勝負です。一日のうち、この時間帯に最も頭が回転するように慣らしておくことが肝心です。また、入室時間も説明開始ギリギリの到着では焦ってパニックになる可能性もあります。余裕をもって、入室開始時間20分前の8:00到着を目安に出発しましょう。会場までの所要時間を60分程度とすれば、家を7:00に出発することになります。その前の朝食や準備時間を考えると6:00起床となります。
ポイント②
 上記のタイムスケジュールに沿って生活リズムを整えておきます。毎朝6:00に起床し、7:00~8:00はストレッチや軽い運動、8:00~9:30は新聞や本を読んだりしてリラックス、9:30~12:00に本気モードで教養試験の学習に集中する。このリズムを整えておけば、本番当日も、すっきりしたリズムで試験に臨むことができます。

 ただし、国家一般職が第一希望であれば、試験開始は午後13:15になりますので、最も頭をクリアにする時間を午後にもってくるリズムを習慣づけるとよいでしょう。このように本試験と同じリズムで生活して勉強することで、2点~3点の得点をプラスできると言っても過言ではありません。

試験直前までにやるべきこと ③記憶力を高める勉強法は、こまめな復習

 人が記憶した内容は、どれくらいの時間で忘れてしまうのでしょうか?その実験結果として、ドイツの心理学者であるヘルマン・エビングハウスの忘却曲線(中長期記憶の忘却を表す曲線)が有名です。エビングハウスは、無意味な音節の羅列を記憶し、その再生率を調べることで人の記憶の状態を曲線に表しました。

図 その結果は、
20分後には42%忘れる
1時間後には56%忘れる
1日後には74%忘れる
1週間後には77%忘れる
1か月後には79%忘れる

となりました。この結果から、1時間後には大半を忘れてしまうこと、1日後に残った記憶の忘却は緩やかであることがわかります。大事なことは、記憶に刻み込むように、『こまめに復習する!』ということです。1時間後、1日後、1週間後、勉強した内容を復習することで忘却を抑えることができるようになります。特に、試験直前期では暗記科目で1点でも多くとることが重要です。繰り返し復習することで、覚えることを脳に刻み込みましょう。

試験直前までにやるべきこと ④今日から意識!体調管理に気をつけよう!

 試験当日のトラブル第1位は体調不良です。試験当日にベストな状態で臨む為、『今日から意識して』体調管理を徹底しましょう。体調不良には、内的要因(心)と外的要因(体)の2つの側面が考えられます。内的要因(心)における精神的ストレスは受験生なら誰しもが抱える問題です。精神的ストレスは免疫低下に繋がることもあり、体にも影響を及ぼします。免疫とは、ヒトに本来備わっている自己防衛機能です。免疫力が低下すると風邪をはじめ、様々な病気にかかることが多くなります。精神的ストレスは、「気合い」や「やる気」だけでは解決できません。ストレスを上手く発散する方法を見つけておきましょう。昨年合格された方々のストレス発散法を紹介します。

  • 試験が終わったら、何をする、何を買うなど、やりたいことリストをノートに書きました。息抜きは短時間で切り替えができる軽い運動などをしました。
  • 同じ目標を持って頑張っている仲間とお互いの悩みを共有することで、不安やストレスが解消されました。
  • 親しい友人と過ごしたり、美味しいものを食べたり、休む時にはしっかりと休んでメリハリをつけました。
  • 時には勉強を忘れて遊びました。その反動で明日から頑張ろうという気持ちになり、勉強に励みました。
  • 得意な科目を好きなだけ勉強しました。正解することで達成感を得ることができました。

 合格者の皆さんに共通していることは、息抜きとコミュニケーションです。息抜きは一人でもできますが、コミュニケーションは周囲の環境が影響します。そのような環境をいかに提供してサポートしていくかが重要になります。
 次に、外的要因(体)ですが、受験勉強のコツとして『頭寒足熱』と言われます。医学的にも、血流が良くなり、心臓に血液が戻りやすくなります。反対に頭を温めると、血が頭に上り、足の方への血が少なくなります。(何か問題が生じた時『頭を冷やせ』と言われるのはこのことです。)また、長時間の勉強による慢性的な寝不足は体の免疫力を低下させ、病気にかかりやすくなります。質の高い睡眠を得る為のリラックス方法として、①就寝2時間前までに食事を済ます、②入浴は就寝1~2時間前に済ます、③就寝1時間前から消灯し、スマホやタブレットなど液晶機器を使用せずにリラックスする、などを試してみて下さい。

試験当日にやるべきこと 一次試験当日の心構え

試験当日の心構えを時系列に並べてみますので、参考下さい。

①普段通りの生活リズムで起床し、朝食を取る。
 日頃から生活リズムを整えておき、当日もいつも通りの生活、平常心で当日を迎えましょう。また、朝食を取ることも重要です。朝食には、脳の働きを活発にし、集中力や記憶力を高める効果があります。

②服装、身だしなみをチェックする。
 試験によっては、一次試験の最中に受験生の服装をチェックする場合もあります。だらしない印象を与えないように服装や身だしなみにも気を配りましょう。

③出発前に持ち物をチェックする。
 当日の持ち物チェック表を作成しておき、忘れ物がないように注意しましょう。会場によっては時計が設置されていない場合もあります。スマートフォン等を時計代わりにすることはできません。試験中は時間との闘いです。腕時計は忘れずに持参して下さい。また、筆記用具は必需品ですが、消しゴムも重要です。新品を含め2個準備しましょう。マークを間違えたり、訂正したりしたい時に、前後のマークまで消さないように、新品は『角』で消せるので重宝します。
 専門試験や作文試験まで実施されるなど、長時間になる場合もあります。暑い時期ですので、水分補給できるように飲み物は準備しましょう。また、試験によっては昼食時間もありますので、昼食が必要な場合には忘れずに準備しましょう。試験会場付近のコンビニ等は混雑し、時間がかかることもあります。会場周辺の状況も確認しておきましょう。

④試験会場へは、できるだけ公共の交通機関を利用して、時間に余裕を持って行く。
 試験会場には駐車場はありません。会場までは、できるだけ公共の交通機関を利用しましょう。会場によっては、入口付近の道路が混雑し、危険な場合もあります。自家用車やタクシーを利用する場合は、停車しやすい場所や周囲に迷惑にならない場所で降りましょう。また、必ず時間に余裕を持って試験会場には行きましょう。遅刻は論外です。試験会場が大きな大学の場合、会場が複数の建物に分かれている場合もあります。掲示されている案内図をしっかり確認し、会場を間違えないように気をつけましょう。

⑤試験中の心構え。
 まずは注意事項をよく読み、試験官の説明をよく聞くことが大切です。また、問題番号のマークのずれ、名前や受験番号の記入漏れなどがないように、解答用紙の記入ミスには注意しましょう。教養試験は時間との闘いです。解けない問題に時間をかけすぎないようにし、できる問題から解いていきます。「時間がなくて得意科目を解く時間がなかった」、「後で見直したら解ける問題だった」などは、受験生からよく聞く言葉です。もし、時間がなくて最後まで考えられなかったとしても、マークは必ずして下さい。適当につけた解答でも正解すれば1点には変わりありません(注意!適性試験は、適当につけてはいけません)。但し、最後の時間まで諦めずにチャレンジしましょう。
 国家公務員試験では、一次試験の際に、『受験心得』が配布されます。この受験心得には、二次試験の際に提出する「住民票記載事項証明書」が含まれます。紛失しないように大切に保管しましょう。

⑥試験終了後も重要です。
 試験が終了したら、試験内容を忘れる前に記録しておきましょう。ノートに記録しておくと、見直しや次の試験に向けての準備がしやすくなります。学校の先生と一緒に、記録した情報を見ながら、客観的に分析することで、次回の課題が見えてくることがあります。一次試験で終了ではありません。次を見据えての準備を始めましょう。

地方公務員なら東京アカデミー!

 最後に、今から意識する、試験直前までにやるべきこと、試験当日にやるべきこと、についてまとめましたが、今までの努力の成果が実を結ぶように全力を出し切ることも重要ですが、周囲に感謝する気持ちを持つことも大切です。もうすぐリオオリンピックが始まりますが、スポーツアスリートは必ず感謝の気持ちを言葉にします。それは、試合中にも感謝の気持ちを高めて臨んでいることの表れにほかありません。
 皆さんも、試験当日は、今まで支えてくれた家族、友人、先生等、全てに感謝の気持ちを高めて、最後まで諦めずに頑張りましょう。

 次回の記事は、「地方公務員なら東京アカデミー(ちほうこうむいんならとうきょうあかでみー)の「あ」にちなんで、「諦めない、面接編」を掲載致します。生徒様へのご指導にお役立て下さい。