地方公務員なら東京アカデミー Part.1【地方公務員のやりがい】


地方公務員のやりがい

やりがいとは何か?

 仕事を選択する上でキーワードに挙げられる『やりがい』ですが、実際に現代の人が仕事に何を求めるのか?を調査したとこ ろ4人中3人は『やりがい』を重視するという結果になっているようです(図Ⅰ参照)。そもそもあなたにとって『やりがい』とは何ですか?
 仕事への『やりがい』は、その仕事への気持ちや情熱次第ではないでしょうか!それは、自然と湧き出てくる時もあれば、周りの人から影響される場合もあります。しかし、実際に多くの人は自ら考え行動して、『やりがい』を作り出しています。つまり『やりがい』は与えられるものでなく、自分で作り出すことが本来の姿ではないでしょうか。『やりがい』とは十人十色、その人の価値観によって生み出されるものです。

やりがい

地方公務員の仕事とは何か?

 答えは全ての人の「ゆりかごから墓場まで」に関わっている、無くてはならない仕事です!
 出生届から始まり、就学・成人・就職、結婚すれば婚姻届を受理し最終的には死亡届まで受け取ります。つまり、地方公務員は人の一生全てのタイミングで何らかの形で関わりを持てる唯一の職業です。
 今、地方自治体が抱える問題として人口減少・雇用・少子高齢化・観光客の減少・医療・教育などが挙げられますが、大変なのはそれぞれ個別の問題ではなく、どれもが連鎖している点です。地方公務員にはそのような問題に対して、主体性を持って仕事に取組むことが出来ます。
 その仕事の取組みの1つに地域活性化を目的とした地方自治体PR動画が今、話題になっています。最初(2011年10月)に注目を浴びた香川県の「うどん県に改名しました」と宣言する動画がサイトに公開され1日17万超アクセスという実績を上げました。そして、「うどん県に続け!」と大分県が「おんせん県」の商標登録を目指したものの、頓挫し、さらに各方面から叩かれ失敗したかに思われました。しかし、一連の騒ぎを逆手に取った、「おんせん県って言っちゃいましたけん!」なる新たなプロモーションを始め、2015年には大分の更なる地域観光振興のための日本一おんせん県おおいたツーリズム戦略2015(※1)を策定し、「おんせん県おおいた」の「シンフロ」プロジェクトの動画が同年10月5日に公開されました。プロのシンクロチームが、大分県内のいろいろな温泉の中でシンクロを演じ、その型破りのインパクトによって多くのメディアで話題になりました。再生回数は公開から10日間で、65万回再生。大分県内ではテレビCMも公開され、人気はとどまるところを知りません。まさにこれは「主体的に地域を発展させる」地方公務員の仕事であり、公務員のアイディア一つが地域の発展につながる可能性を秘めている『やりがい』の1つではないでしょうか。

※1日本一おんせん県おおいたツーリズム戦略2015とは地域振興と観光振興を一体的に進めるツーリズムを確実に進展させる総合的、効果的な取り組みの指針と地方創生面からの観光への期待、交流人口の増加による仕事づくりを趣旨とし、5つの戦略【磨き・誘客・情報発信・広域観光・戦略ある現場主義の推進】を掲げ、今後も、厳しい地域間競争に立ち向かい、より多くのお客様に来ていただくためには、別府や由布院のブランド力に磨きをかけるとともに、変化の激しい観光マーケットの需要を的確に捉え、県内各地の観光素材を活かした魅力ある観光商品づくりを行うなど、大分県観光を着実に進展させる総合的、効果的な取組が必要です(大分県HPより引用)。

 また、先日、総務省が「全国移住ナビ」スタートアップキャンペーンの一環として、地方自治体のローカルホームページ及びプロモーション動画の全国コンテストを開催し、平成27年7月~9月の3か月間のアクセス件数やお気に入りリストへの登録数を基に、有識者委員による審査によって選出された受賞団体に対して、表彰が行われました。

★プロモーション動画部門     受賞作品(動画)
総務大臣賞;周防大島町(山口県) ⇒https://www.iju-navi.soumu.go.jp/onl/yamaguchi/suooshima/
地域情報満載賞;阿南市(徳島県) ⇒https://www.iju-navi.soumu.go.jp/onl/tokushima/anan/?cd_jichitai=36204
地方で子育てしたいで賞;光市(山口県)⇒https://www.iju-navi.soumu.go.jp/onl/yamaguchi/hikari/?cd_jichitai=35210
審査員特別賞;小林市(宮崎県)  ⇒https://www.iju-navi.soumu.go.jp/onl/miyazaki/kobayashi/?cd_jichitai=45205

★ローカルホームページ部門      受賞作品(HP)
総務大臣賞;豊後高田市(大分県) ⇒https://www.iju-navi.soumu.go.jp/onl/oita/bungotakada/?cd_jichitai=44209
地域情報満載賞;小野市(兵庫県) ⇒https://www.iju-navi.soumu.go.jp/onl/hyogo/ono/?cd_jichitai=28218
コンパクト情報賞;弘前市(青森県)⇒https://www.iju-navi.soumu.go.jp/onl/aomori/hirosaki/?cd_jichitai=02202

 日本は2008年をピークに人口減少傾向に突入したと言われています。地方と都市圏の経済格差が若い世代の都市圏への人口集中を招いています。地方の若い世代が出生率の極めて低い大都市部に流出することは、日本全体の少子化に拍車をかけます。「全国移住ナビ」は国と地方が一体となって都市圏一極集中を是正し、若い世代の地域での就労・結婚・子育ての環境を整え、豊かな「いい国つくろう」を目指したものといってもよいでしょう。

九州の特色ある施策紹介

くまモン【熊本県】の特色ある施策紹介
 地方公務員の仕事でも、特に重要なもののひとつが「自治体のPR」です。PRと一言に言っても、例えば、観光客を呼び寄せるためのPRや、県の特産品をたくさん買ってもらうためのPRなど、様々なものがあります。これらのPRを行うためにキャラクターを使用することにしました。皆さんご存知の「くまモン」です。今では不動の人気を誇るキャラクター(ゆるキャラ)であるくまモンを全国区に押し上げた組織こそ熊本県くまもとブランド推進課です。ブランド推進課のメンバーは当然ですが熊本県職員(地方公務員)です。キャラクタービジネスも経験ゼロの素人集団でしたが、熊本県を愛する熱い気持ちを持った彼らの試行錯誤を重ねた取組みは少しずつ実を結び、現在の大ヒットにつながりました。
 くまモンは元々、2011年3月の九州新幹線開通によって熊本が通過点となってしまうのではないかという懸念から、熊本の魅力を全国へ発信していこうという「熊本サプライズ」プロジェクトの一環として誕生しました。くまモン成功の最大のポイントはキャラクター商標の使用料を無料にしたことです。熊本県がくまモンの著作権を元々の権利者から買い上げることでくまモンの利用は、許可を得れば無料で使用できるようにしました。その結果、熊本県の特産品や、熊本を拠点とする企業の製品など、あらゆるところにくまモンが出現し、熊本県のPRを行いました。ゆるキャラグランプリでの優勝などもあり、くまモンの経済効果は、日本銀行調べ(2013年現在)で1200億円以上となっています。いまでは海外にも進出し、世界中で熊本県の魅力をPRしています。

北九州フィルム・コミッション【北九州市】の特色ある施策紹介
 フィルム・コミッション(以下FC)という言葉をご存知でしょうか?それは映画等の撮影場所の誘致や撮影支援をする機関で、地方自治体が事務局を担当していることが多い。映画撮影などを誘致することによって地域活性化、文化振興、観光振興を図ることが狙いとされます。FCの中で、先駆的な取組みをしてきたのが北九州市の組織「北九州 フィルム・コミッション」です。
 北九州市は製鉄業を中心に日本の近代化を牽引しながら発展した都市でしたが、昭和50年前後に始まった産業構造の変化により衰退していく状況でした。この苦境を打開すべく、様々な分野で人材を育てようとし、市職員を一般企業に出向させ、民間の知恵とノウハウを身に付けさせる派遣制度を設けました。その中から、大手広告代理店の電通で広報・イベント等を中心に、1年間の研修を受けた職員が、北九州市は「全国11大都市住みやすさアンケート」結果で、11政令指定都市の「住宅」「自然環境」「消費生活」「文化・レジャー」「教育」「医療」「事故・犯罪」「気候・自然条件」に関する生活環境を詳細に比較し、北九州市は堂々の総合1位であったにも関わらず、都市イメージ調査では、北九州市は最下位であり、一番住みやすい生活環境を有しているにも関わらず、北九州市のイメージは「鉄冷えの街」「暴力の街」「文化砂漠」等、最悪のものでした。街の実像とイメージのあまりにも大きなギャップに「イメージが悪いために、企業や観光客の誘致に不利益が生じている現状を変えなければならない」と始めたのが、街の実態の素晴らしさをそのままの姿で全国の人々に見てもらえばいいじゃないかと、現実をありのままに伝えるには映像媒体が一番効果的な映画、ドラマ、旅番組などを誘致することが行政としての重要な施策として「フィルム・コミッション」という言葉さえ認知されていなかった1989年に日本初のフィルム・コミッション組織「北九州市広報室イメージアップ班」を誕生させました。その後、段々と成長し2000年9月に北九州FCが設立されました。今では全国各地にFCが発足し、競争は激しさを増している。そんな中、新たな市場開拓を目指し、海外作品の誘致にも力を入れ始め、タイの作品誘致に成功しています。以来、北九州FCは多くのドラマ・映画の撮影支援を行っており、2015年10月時点で、北九州市で撮影された作品は193作品に上り、北九州市のイメージアップに大いに貢献しています。

近年、公開された作品を紹介します。
・フジテレビ開局55周年特別番組 松本清張スペシャル「時間の習俗」
・読売テレビ開局55年記念ドラマ「お家さん」
・ドラマ「MOZU Season1 ~百舌の叫ぶ夜~」/「博多ステイハングリー」/「福岡恋愛白書10」
・フジテレビドラマ「金田一耕助VS明智小五郎ふたたび」
・NHKドラマ「聖女」/「妻たちの新幹線」
・日韓合作映画「ザ・テノール 真実の物語」
・テレビ朝日スペシャルドラマ「霧の旗」
・BSプレミアムドラマ「だから荒野」
・ドラマ・タイドラマ「KIMONO HIDEN」
・映画「寄生獣 完結編」/「図書館戦争」 などです。

地方公務員なら東京アカデミー

 高校生にとって仕事の『やりがい』とはいろいろあると思います。人の一生全てに関わる地方公務員の様々な仕事に必ず『やりがい』が見つけられるはずです。
 今回特集した「自治体PR」等の施策以外にも、財政、環境、福祉、産業、教育、安全等、さまざまな分野でのやりがいをご紹介して参ります。公務員試験を熟知した東京アカデミーが地方公務員になりたい生徒さんの公務員になるためのサポートを全力でさせていただきます。東京アカデミーで共に「いい国つくろう」!!

・次回の記事は、「地方公務員なら東京アカデミー(ちほうこうむいんならとうきょうあかでみー)」の「ほう」にちなんで「方法を間違うな!これが正しい学習法」を掲載いたします。「目からうろこ」の学習法を一部公開しますので、生徒様へのご指導にお役立て下さい。